昨日のブログに関して少し補足させて下さい。昨日のブログでは話を分かりやすくするためにビハインド・ザ・カーブを「手法」であるように書きましたが、正しくはビハインド・ザ・カーブはあくまで「遅れている・後手に回っている」という「状態」を表す単語です。なので正確には、「米国やヨーロッパは敢えてビハインド・ザ・カーブ(後手に回る)に陥るように狙った金融政策を行っている」というのが正しい表現です。
 ただ、ビハインド・ザ・カーブという単語の正確な意味や用法など正直どうでも良くて、私が皆様に知って頂きたかったのは「米国やヨーロッパは利上げを意図的に遅らせているが、日本はそのやり方に反して利上げが拙速すぎる」という事です。


 市場の方は、今日は大幅高となりました。しかも東京エレクトロンやレーザーテックといった大型半導体株が大きめに値を下げた中での日経平均大幅高であり、ようやくバリュー株の調子が上向いてきたような感があります。とはいえここ最近は外国人が売り越しに転じているという話も伝わっており、ここから本格上昇となるかというと私は懐疑的で、むしろ日経平均が39000円台に乗ったのでそろそろ売りのターンなのかなという気がしています。という訳で今日は8151東陽テクニカを売却しました。直近の決算チェックリストではたった2つしか無いB以上評価の銘柄でしたが、しっかりと上がってくれて大満足です。やはりというか私が決算チェックでピックアップする銘柄は1Q銘柄よりも2Q銘柄の方が圧倒的に成績が良く、今回も1Q銘柄は今の所からっきしダメなのに、2Q銘柄はこの東陽テクニカが早速しっかりと結果を出してくれました。来たるべき8月の決算チェックでは1Q決算銘柄の方が見栄えの良いリストが出来上がる可能性大ですが、実際に厚く買うのは2Q決算銘柄という方針を貫くべきでしょう。

 また、同じ2Q決算銘柄の7148 FPGが昨日「過去最大の大規模案件となる組成用不動産の取得完了のお知らせ」というIRを発表し、今日の株価は+2.84%と上昇しました。「過去最大の大規模案件」がどの程度の利益をもたらしてくれるのかは全く分かりませんが期待を抱かせるフレーズである事は疑いようの無い所。チャート的には75日移動平均線で反発を開始していますし、昨年も夏が株価上昇の本番だったので、今年もここから本格上昇と期待したい所です。

 最後に、7299フジオーゼックスに関してちょっとだけ言及しておこうと思います。ここは昨秋から今春にかけての当ブログにおけるMVP銘柄なのでまだ保有している読者様もそこそこおられるのではと思いますが、ここは先の決算で発表した株主優待の取得条件がちょっと特殊で、「24年6月末から25年3月末までの9か月間の継続保有」が条件となっており、保有株数によって貰える優待額も変わってきます。24年6月末というのが明日を指すのか27日(木)なのか28日(金)なのか調べていないのでちょっと分かりませんが、今後も長期で保有しようと思っている場合は明日ぐらいから株数を調整しておいた方が賢明かもしれません。ちなみに私はフジオーゼックスにはもうそこまで期待してはいませんが、たくさん儲けさせて貰ったので応援の意味を込めて少株を長期保有するつもりです。配当面は今やそこまで大した水準ではありませんが、業績見通しは悪くなさそうというのがフジオーゼックスの現在地かなというのが私の認識です。