今日の日銀金融政策決定会合では国債買い入れの減額が発表されるだろうと言われており、実際に買い入れを減額する旨が発表されました。ただし減額の規模や開始時期が示されなかったため、織り込まれていた内容よりはハト派的だということで会合後のマーケットは円安株高に振れました。この結果を受けて「良かった良かった」と喜んでいる人も多いと思いますが、私から言わせればそもそも実質賃金25ヶ月連続下落という戦後最悪レベルの不況下で国債買い入れ減額という金融引き締め策を打ち出す事自体が全くもって意味不明です。しかも国債買い入れ減額の目的が円安阻止である事は明らかで、目的という意味でも最悪です。本当にどこを見て金融政策を執り行っているのかと言いたくなります。とにかく植田総裁が就任して以降、日銀は絶対に好景気を作るまいと不要な金融引き締めに明け暮れていた三重野・速水・福井・白川4総裁時代への先祖返りが明確になっており本当に危険です。私には、日本経済は着々と崩壊に向かっているようにしか見えません。本当に不安です。

 それともう一言、国債買い入れの減額も大問題なのですが、それが事前にメディアに漏れているというのはある意味もっと大問題です。植田総裁は会合前に決定事項をメディア(特に日経新聞)にリークするのが当たり前になっていますが、中央銀行の金融政策が事前にここまでダダ漏れになるのは先進国では日本だけです。まあ日本が後進国と言ってしまえばそれまでですが、いずれにしても植田総裁とメディアの癒着体質は看過できないレベルに達しています。

 

 

 とまあ植田日銀の姿勢は大問題なのですが、とはいえ今日発表された内容は市場予想より緩和的ではあったので株価的にはとりあえず上昇、しかもバリュー株が大きく上昇するという地合いになりました。私の見立ては「週内のどこかで株価急落」→「金融イベント通過&四季報発売効果で株価上昇」というのが本線だった訳ですが、まさにその通りの展開になっています(もっとも会合後の会見でに植田総裁が次回会合での利上げを示唆する等イカれた発言を連発して日経先物は急落していますが、まあそれは一旦置いといて…)。昨日買い足した4116大日精化工業(昨日は前日比-120円)も今日は+145円と1日で全戻しに成功してくれました。ただし言うまでもなく大日精化工業に関しては今日の反発など単なるホップに過ぎず、週明けの四季報効果~8月の1Q決算でステップ・ジャンプとさらに株価が跳ねていく事を期待しています。

 

 その他では、先日中間決算を発表した7131のむら産業という銘柄を打診買いしてみました。例によって詳しい紹介は避けますが、実はちょうど1年前にも決算を受けて買おうかどうかかなり迷って結局見送り、その後株価が急上昇して悔しい思いをした銘柄になります。チャート的に当時のしこりがまだ残っているような感じもするので昨年ほどの上昇期待は望めないかもしれませんが…まあ、ちょっとだけ期待してい見たいと思います。

 

 そんな感じで昨日と今日はいくつか株を買った訳ですが、一方で売るものは粛々と売っています。その代表格が6209リケンNPRで、今日も少し売って保有株数は最も多かった時の半分まで減りました。中長期的には上がると思いますが少し時間がかかりそうなので今この瞬間に持っておく必要性はあまり感じられず、1Q決算や2Q決算を見てから入り直しても間に合うだろうというのが率直な思いです。既にかなりの金額の損切りになっていますが、売買判断に買い値など関係無いというのが常日頃から述べている通りです。

 

 明日からは金利に関する内容を投稿予定です。

 ぜひ読んで頂ければ嬉しいです。