決算発表が進んでおり、今日は私の保有株では8銘柄が決算を発表しました。その中から気になったものを3銘柄ほどピックアップして見立てをさらっと書きたいと思います。

 まずは数か月前に一番期待銘柄だった7927ムトー精工。正直もう旬が過ぎたかなと冷めた目で見ていましたが、決算の内容は業績自体は言うほどでもないものの頑張って増配してくれており、トータルとしては結構良いものが出てきたのではないかなと思います。今期の予定配当は93.5円なので今日の終値で配当利回り5.3%となりかなり割安な水準と言えるでしょう。この配当的には株価2000円でも配当利回り4.67%なので、普通にまた2000円台も目指せそうな雰囲気も出てきたように感じます。という訳で早速PTSで1820円で買ってみました。ただし配当が期末偏重型なので、いずれ株価が上昇するにしても時間を要する可能性があるという点には留意しなければいけないとは思います。

 6677エスケーエレクトロニクスは業績が悪そうだというのは事前に予想できていました。そして実際に悪い業績が出てきました。今現在PTSで株価はかなり下がっています。とはいえここは下方修正&減配の可能性も結構高いと思っていたので、それらが無かったのはかなり好感できる点かと思います。決算短信でも四季報でも下期の業績回復を示唆する内容となっており、その通りとなってくれさえすれば株価回復は間違い無しで、実は今が絶好の買い場だった…という可能性すら無くはありません。もちろん四季報の見立てが外れて結局は下方修正&減配となる可能性もありますが、とりあえず今回そうならなかったという事をプラスに捉えて私はまだ保有を続けるつもりです。とはいえ保有しているのは少株ですし何より私の場合は既に大半を利確して恩株化しているので気楽な立場で継続保有できる訳であって、今から買うのは超ハイリスク・ハイリターンであり決してオススメはしません。

 そして今日最も注目していたのは7236ティラドです。期待度トップ4銘柄(4116大日精化工業・6209リケンNPR・7236ティラド・7287日本精機)の先陣を切って決算を発表しましたが、肝心の業績はまずまずといった感じでした。めちゃくちゃ良いと言える訳でもないですが、他の自動車部品関連企業が軒並み微妙な業績見通しを出していることを踏まえればまあ合格と言えるような内容に見えます。ただ、今回のティラドの場合は業績よりも株主還元の中身が重要で、その株主還元に関しては総還元性向90%→DOE3%という大きな変更がありました。

 この変更をどう捉えるかですが、端的に言うと私には悪くない変更に見えます。というのも総還元性向90%→DOE3%という変更はその数字だけを見ると株主還元縮小に見えなくもないですが、ティラドの場合は内部留保が異常に多いが故にDOE3%でも結構な高配当となり、配当額は前期と変わらず180円の配当利回り約4.9%、今期の会社見通しと照らし合わせると配当性向78.5%になります。減配懸念のある総還元性向90%と減配懸念の無い配当利回り4.9%&配当性向78.5%、私は後者の方がありがたいですし、健全な投資家なら普通はそう思います。私の独自理論ではDOE採用企業は配当利回り4.2%を目指すので、もしそうなってくれれば株価は4285円です。今現在PTSではむしろ株価が下がっていますが、おそらくは近い内に株価は4000円台をつけると私は見ます。

 という訳でティラドは決して悪くない決算だったというのが私の感想で、とりあえずホッとしている所です。
 ただし本決算跨ぎの怖さは日々実感している所で、残る大日精化工業・リケンNPR・日本精機も正直全く自信はありません。特に大日精化工業は株主還元策がまだ発表されていないので、8041 OUGのようなショボい株主還元策が出てきそうな気がして不安です。これら3銘柄の決算発表は全て15日(水)です。