各企業の本決算が続々発表されていますが、本決算は会社の業績見通しという極めて不確かな数字しか出て来ないのでこれを基に銘柄選別をする事はとても難しいです。私の銘柄選別の基本はあくまで1Q.2Qの決算チェック(特に2Q決算)であり、今決算期でもしっかりと決算チェックを進めて既に何銘柄か買っているので今日はそれらをさらっと紹介したいと思います。

 具体的には、この1~2週間で購入したのは1Q決算銘柄が4045東亞合成6853共和電業、2Q決算銘柄が3440日創プロニティ8127ヤマトインターナショナルの計4銘柄になります。

 まず1Q決算銘柄の方ですが、4045東亞合成は業績堅調&来年12月まで総還元性向100%、順調なら今年と来年の還元利回り(配当と自社株買いをトータルした利回り)は6%程度になりそうで十分な水準です。ただ、既に結構な自社株買いをこなしているようなので今期の還元強化はもうあまり期待できないかもしれません。6853共和電業は1Q決算時点で利益が既に上期予定を超過とロケットスタート。上方修正は入りませんでしたが同社は毎年1Qはどれだけ好調でもこの時点では上方修正をせず2Q決算で行っているので、今期もおそらく2Q決算で上方修正があるのではと踏んでいます。また配当性向50%なので、こちらはいずれ増配となる可能性が高そうです。共に配当利回りは3%台半ばでPBRは0.7~0.8台なので、指標としてもまだ割安水準と言えるでしょう。

 続いて2Q決算銘柄ですが、3440日創プロニティ1Q決算時点で結構な上方修正が入るほどの業績絶好調で、しかも期末一括配当&未増配状態という私が最も好きなパターンです。ただし配当利回りが3%に達しておらず、しかもPBR0.6でありながら増配には後ろ向きではないかという情報も得ているのが気になる所です。なのでどちらかと言うと短期目線で見ています。8127ヤマトインターナショナルは業績こそ微妙ですがPBRが僅か0.4で、しかも2Q決算で結構な増配を発表と株価向上への意志を見せてきた点がとても好感できます。ただ直近の株価が結構上がっているだけになかなか買い増しづらいのと、何せ肝心の業績がそこまででもないので更なる株主還元強化が無ければ株価の天井はあまり高くないのかなという気がしています。

 個人的な評価としては、共和電業A-、東亞合成B、日創プロニティとヤマトインターナショナルがB-ぐらいかなと感じています。となると共和電業や東亞合成が良いのか?と見えるかと思いますが、とはいえこの2銘柄は1Q決算銘柄であり、私の決算チェックは1Q決算は成績的にそこまで威張れるほどでもなく、2Q決算銘柄の方が圧倒的に成績が良いのはこれまで何度も述べてきた通り。なので結局は4銘柄ともそこまで自信がある訳ではなく、一応少株ずつ買ってみたという感じです。

 その他にも気になった銘柄は複数あり、特に7148 FPGは結構良さそうに見えました。ただしチャート的にすぐ下に大きな窓が開いているのがとても気になります。もしこの窓を埋めて株価2000円台前半まで落ちてくれるようであればすぐにでも買ってみたいですが…とりあえずは株価監視継続です。