今日の日本株は前日比プラスで始まり、その後下げに転じるも午後には再びプラス圏に浮上する瞬間もあったのですが、14時にオランダ半導体大手ASMLの決算を受けて6920レーザーテックをはじめ半導体株が軒並み急落。そのあおりが市場全体に波及する形で結局日経平均は前日比-509円と大きく下げて引けました。これで今週に入っての下落幅は1561円(-3.95%)と結構な下げで、3月安値もアッサリと下回ってしまいました。

 今回の下落の直接な要因は中東情勢の悪化とされています。確かにイスラエルという国は常軌を逸した暴走国家なので武力衝突がどこまでエスカレートするか分からないという懸念はありますし何より中東情勢の悪化は原油価格の上昇をもたらすのでそういう意味では心配ですが、しかし一方で1~3月の株価上昇ペースがあまりにも急だったので、今回の下落は中東情勢を理由付けにした調整というようにも見えます。1~3月のような上昇が永遠に続く訳はありません。言い換えれば、もし中東情勢が悪化していなかったとしても他の理由付けで結局株価は下がっていたのではないかなという気もします。

 いずれにしてもここ最近の下落で各銘柄いい感じに株価が下がってきているので、私は少しずつ仕込み始めています。欲を言うなら仕込み始めを1週間遅らせた方が良かったようですが、しかしそんなことが事前に分かる訳はありません。主なターゲットとしているのは以前紹介した4銘柄(4116大日精化工業・6209リケンNPR・7236ティラド・7287日本精機)ですが、ティラドと日本精機は数か月前から買っており個人的にはもうそれなりに保有数が積み重なったと感じているので、ここからは大日精化工業とリケンNPRをもう少し買い足したい所です。これらの銘柄にとって中東情勢など関係無く、今期から打ち出される株主還元策が今後の株価を決めます。

 ただしこれら4銘柄のうち大日精化工業を除く3銘柄は自動車関連株であるという事には注意が必要です。元々私の保有株は自動車株関連株の比率がかなり高い状態であり、これ以上自動車関連株の比率を高めれば、円高回帰が起これば保有株全滅という悲惨な状況になりかねません。という訳で最近は7299フジオーゼックスを少しずつ売って、自動車関連株の比率が高まらないように調整しています。フジオーゼックスもまだ期待できる株だとは思いますが、やはり先日発表された中期経営計画はひとつのゴールですし、そもそも保有額が多すぎます。なので最近は実質的にフジオーゼックスとリケンNPRをトレードしているような取引になっています。

 また、大日精化工業やリケンNPR以外にも購入候補として見ている銘柄はいくつもあります。明日以降もいろいろ買う事になると思うので、その都度紹介していければと思っています。