2024年度初日の日本株は超絶寄り天の末に急落という散々な出だしとなりました。昨年の大発会などもそうでしたが年度初日は急落から始まるという事は結構多いような印象があります。これも大口機関の資産リバランスの一環なのでしょうか?こんな日でもユニクロは大して下がっておらず、GPIFが日経平均暴落を防ぐためにユニクロを避けて売ってるのではないかと勘ぐってしまいます。

 とはいえ、中期的な市況に関してはあまり心配する必要は無い気がしています。為替介入の可能性は懸念点ですが、そういった「岸田の自爆」を除いて市場環境に目をやると今の日本株は円安をはじめとした支援材料が多く、そう簡単に値崩れは起こさないと見ています。むしろ短期的な下げは買いのチャンスと捉えており、今は虎視眈々と購入候補銘柄を選別中です。もちろん狙いはPBR1割れ株で、具体的に言うと5月の本決算で株主還元強化等の良い話が出てくる可能性が高そうな銘柄に狙いを絞っている所です。

 しかし今はまだ銘柄を吟味している段階なので現時点ではまだ期待する銘柄名を出すのは避け、今日は4月の米国株のアノマリーについて紹介したいと思います。昼にもツイートしましたが、4月は米国株が最も堅調な月と言われます。

 

 



 ご覧の通り、過去15年で4月にダウが下がったのは歴史的な利上げ圧力が強まった2022年の1回だけ。ほぼ横ばいの年も多く毎年めちゃくちゃ上げているという訳ではありませんが、しかし少なくとも大きく下落するといったケースは近年では皆無。もちろんS&P500も同じ傾向です。また、表には入りませんでしたが16年前の2008年はリーマンショックが直撃した年でダウは前年11月~直前の3月まで5か月連続で下落しましたが、4月の1か月だけは上昇しました。

 何故4月の米国株は底堅いのでしょうか。その理由は誰にも分かりませんが、一説によると米国の確定申告時期が影響しているのではないかとも言われています。というのも、米国では所得税の確定申告の期限は4月15日なのです。確定申告と聞くと税金をガッポリ持っていかれそうなイメージがありますが、実際はほとんどの人が日頃から様々な形で所得税を本来払うべき額よりちょっと多めに源泉徴収されており、確定申告によってむしろ還付を受ける事になるのです。具体的には、米国では例年2~3月に確定申告を終え、その半数以上が還付を受けているとの事です。そして米国では所得の半分以上を株や債券といった金融資産で運用しているので、4月は確定申告によって還付された金額が株にまわってくるという訳です。

 いずれにしても、米国株が堅調なら日本株も堅調に推移する可能性は高いのは言うまでもありません。実際に日本でも過去10年、4月に日経平均が最も下がったのは2014年の-3.53%で、次に下落幅が大きかったのは2022年の-3.50%。2%超下げたのはこの2回だけであり、「株価が大きく下がらない月」という点では随一の成績です。今年もこの傾向が続くよう期待したいですね。