昨年11月の決算チェックで購入候補としてピックアップした銘柄がその3か月経てどうなったのか、その答え合わせの回です。本当は先週やるつもりだったんですが、コロナで1週間遅れてしまいました。

 まあ今回は日経平均が史上最高値更新という相場なので、ほとんどの銘柄が上昇しているのは当然です。なので日経平均やTOPIXといった指数に対してどの程度のパフォーマンスを出せているかが重要です。なお各銘柄を最初に紹介したタイミングはそれぞれですが、今回はツイッターにて決算チェックリスト確定版を公開した11月16日の終値を起点としています。

 まず、この3か月間(11月16日~2月24日)の日経平均を及びTOPIXの騰落率は以下でした。

 

 日経平均株価:33424.41円 → 39098.68円(+16.98%)

 TOPIX    :2368.62 → 2660.71(+12.33%)

 

 案の定TOPIXよりも日経平均の方がかなりの上がってますが、ご存じの通り日経平均はユニクロや東京エレクトロンといった超大型株次第でどうにでもなるというヤラセ指数なので、私としてはTOPIX以上のパフォーマンスが目標です。

 

 

 

 では早速、3か月前のチェックリストでAA・A評価した銘柄の結果を見てみましょう。

 

 

 日経平均以上のパフォーマンスだった銘柄を赤色、TOPIX以上日経平均未満だった銘柄をピンク色で示しています。

 10銘柄全て上昇。8銘柄がTOPIX超え、6銘柄が日経平均超えでした。正直日経平均にはあまり勝ててなさそうというイメージだったのですが、実際はかなりのパフォーマンスだったと言っていいのではないでしょうか。さらに40%超も上昇した銘柄が4つ(フジオーゼックス・中国塗料・ヤマウ・フタバ産業)もあり、しかもこれら4銘柄は当ブログで個別に紹介して強めに推していた銘柄ばかりというのも胸を張れる点ではないかと思います。私自身、この4銘柄は全てそこそこの株数を保有しています。

 一方、期待度1位だったムトー精工がほぼ横ばいに留まったのが残念でした。ただ、言い訳もあります。というのも実際はムトー精工を当ブログで紹介したのは11月13日であり、この時点での株価は1837円でした。またムトー精工は失望決算で急落しましたが決算前は2306円まで上がった瞬間もあり、「紹介直後から決算前の高値」で見ると株価上昇率は25.5%と余裕で日経平均超えです。まあ最高値で売り抜けるのは無理としても、紹介直後にサッと買って決算前に一部利確していれば結構な利益を取れた筈です。今回のルールでは株価上昇率3.07%とほぼ横ばいの結果でしたが、内容的には決して悪くないものだったとは言いたいです。

 

 

 

 続いて、A-評価(13銘柄)の結果はどうだったのでしょうか。

 

 

 残念ながら豊田合成は下落となってしまいましたが、その他の12銘柄は上昇。TOPIX以上だったのが8銘柄で、日経平均をも上回ったのは4銘柄でした。そこまで威張れるものではないかもしれませんが、とはいえ過半数がTOPIX超えですしトータル平均は日経平均を上回っているので、まずまずと評価していいのではないかと思います。

 唯一下落となった豊田合成は、配当利回りが低いのというのが最初からネックではありました。増配期待度を買って高めに評価しましたが、やはり配当利回りは重視しなければいけないということなのかもしれません。

 

 

 という訳で23銘柄も検証できればもう十分な気もしますが、せっかくなのでB評価の銘柄も見てみることにします。

 ちょっと多いですが計36銘柄あります。

 

 

 36銘柄中上昇が31銘柄、TOPIX超えが23銘柄、日経平均超えは17銘柄でした。ダイハツ下請けのメタルアートをはじめ下落銘柄が5つあるのが響いて全体の平均では日経平均を下回ってしまいましたが、しかしTOPIXは上回っていますし、上昇銘柄率等も勘案したトータル的な視点ではA-評価に勝るとも劣らないような気もします。

 

 

 最後に、今回の結果をまとめます。

 A評価以上(10銘柄)

上昇銘柄数10・下落銘柄数0(上昇率100%)

平均騰落率:27.78%

対日経平均:6勝4敗

対TOPIX :8勝2敗

 

 A-評価以上(23銘柄)

上昇銘柄数22・下落銘柄数1(上昇率95.7%)

平均騰落率:22.00%

対日経平均:10勝13敗

対TOPIX :16勝7敗

 

 B評価以上(59銘柄)

上昇銘柄数53・下落銘柄数6(上昇率89.8%)

平均騰落率:17.78%

対日経平均:27勝32敗

対TOPIX :39勝20敗

 

 

 A-やBでは日経平均株価以下のパフォーマンス銘柄の方が多かったのは残念ですが日経平均はヤラセ指数なので相手にしてられないですし、TOPIXに対してはB評価以上というカテゴリーでもかなり勝てているのはよくやったと言えるのではないでしょうか。そもそもそのTOPIXにしてもこの3か月は日経平均ほどではないとはいえ、ユニクロや東京エレクトロンといった大多数の個人投資家に無関係の超大型株の影響をかなり受けて全体相場の実態以上に上がっていることを考えれば、今回は悪くない結果だったと評価していいように思います。何より、肝心のAA・A評価の13銘柄が良いパフォーマンスでならばそれだけで十分です。59銘柄も買う必要はない訳ですから。

 

 という訳で、今回は以上でございます。