それにしても日本株は強く、日経平均は今日も300円超の続伸。先週と違い今日は中小バリュー株が特に強いという様相でしたが、その牽引役となったのがこちらでしょう。

 

 


 東証からのPBR1割れ改善要請は昨年初頭辺りから始まったものと記憶していますが、当時はまだ掛け声だけでその強制力がどの程度のものになるかは不透明でした。もっと言えば、各企業任せの「努力義務」のような形に終始して結局は何も変わらないまま終わるんじゃないかという懸念もありました。しかし今回ばかりは東証の姿勢は本物で、今年からはPBR向上のための具体的な取り組みを行っている企業が毎月公開されることになり、今日がその第1回目でした。今後は各企業のPBR向上に向けたやる気の有無が鮮明になり、やる気のない企業は投資家から今まで以上に冷たい視線を向けられることになります。

 これが何を意味するかというと、要は各企業のPBR向上に向けた取り組みはおそらく今年がピークになるだろうということです。昨年はPBR向上要請はまだ掛け声段階でした。来年は要請から3年目の年となりますが、最初の2年でPBR向上に動かないような企業が3年目で突然動き出すとはあまり思えません。つまりは今年こそが、PBR1割れ銘柄の最大の狙い時と考えます。とにかく今年はPBR1割れが絶対的に最優先、何ならPBRが1を超えている企業は最初から無視してもいいぐらいの気持ちを持ってもいいのではないかぐらいに思います。

 そういった認識込みで、この週末は先週に決算を発表した銘柄のチェックを頑張りました。今は決算期ではないとはいえ先週も300社以上が決算を発表しています。それらを一通り確認し、1430ファーストコーポレーション・2927 AFC-AD・3501住江織物・5269日本コンクリート・6505東洋電機製造・7673ダイコー通産・9265ヤマシタヘルスケア辺りをとりあえずピックアップしてみました。この中でPBRが1を超えているのはファーストコーポレーションだけ、しかも超えているとは言ってもPBR1.1でしかありません。繰り返しになりますが、とにかく今はPBRが最重要です。

 そしてこの中で、一つとても気になる銘柄がありました。先週金曜日のブログで「証券コード5から始まる~」というようなヒントをちらっと出したのでもう気付いていたという方も多いと思いますが、5269日本コンクリートになります。一応、現状での評価はAA(私の中では最上格)でもいいと考えています。

 という訳で、明日は5269日本コンクリートがどういう銘柄なのかというのを紹介する予定です。