改めまして、あけましておめでとうございます。今年もマイペースでやっていこうと思いますので応援よろしくお願いします。

 さて新年1発目…じゃなくて2発目の投稿は今年の株式市場の展望と私の戦略について書いてみたいと思います。

 まずは株式市場の展望ですが、個人的には今年はそこそこ期待できるのではと感じています。まああくまで「そこそこ」なのですが、今年の年末の日経平均は昨年末(33464円)より1割前後ぐらい上がってくれるのではないかと予想しています。

 なぜそう思うか、その理由は何と言っても日本株への注目の高まりを感じるという点にあります。国内ではご存じの通り投資ブームが起こりつつある雰囲気で、現に私の周囲でもこれまで株なんてギャンブルの親戚ぐらいにしか思ってなかったであろう人が投資に興味を持ち始めて実際に証券口座を開設したという話もちらほら聞きます。そして国外から日本株へと注がれる視線も熱いものを感じます。そもそも日本株は主要国の中でも際だって割安だったのですが、世界一の株インフルエンサーであるバフェットがそれに目をつけてくれたことは世界の投資家が日本株の割安さを認識する大きなきっかけになりました。中国経済の低迷が鮮明なのも、日本への資金移動が促される要因になっていると感じます。また米国経済が高金利に耐えて高インフレをほぼ克服し、今後は利下げという株高に有効なカードを持っているのも株式市場においては心強い点です。

 とはいえもちろん不安が無い訳ではありません。最大の懸念は何と言っても日銀の利上げ姿勢で、もし日銀が本格的な利上げに踏み切れば日本経済及び株価にとって大打撃となるのはこれまで何度も述べてきた通りです。今言われているような「年内どこかのタイミングでマイナス金利を解除しゼロ金利を維持」ぐらいなら許容されるでしょうが(もちろんマイナス金利解除すら本来ならやるべきではないですが)、もし市場コンセンサスを超える形での利上げが敢行されれば日本株が耐えられる保証は全くありません。今年はタダでさえ米国が利下げ局面に入り日米金利差が縮まることが確実な年なのに日本が予想以上の利上げをするような事態になれば円高の嵐が吹き荒れる可能性は高く、そうなれば日本株には非常に厳しい展開が待っていることが予想されます。流石に日銀はそこまでバカではないと信じてはいますが…しかしいずれにしても日銀の利上げ姿勢こそが最も注目しなければならないポイントだと思います。

   また、岸田政権がどのような末路を辿るかというのも株価にとっては無視できない要素になってきそうです。岸田政権はもはやいつ倒れてもおかしくない死に体で私としてもとっとと去って欲しいと願うばかりですが、とはいえもし政権が変わって例えば総選挙→与党過半数割れで政治の不安定化といった事態になると、こと株価にとっては悪影響は必至です。つまり岸田政権はその存在自体が株価を押し下げ、さらに退場する際にも株価を押し下げる可能性があるという、まさに使用中も使用後も危険で有害な放射能のような本当に鬱陶しい存在。こいつの暴発による株安というのも注意しなければいけなません。

 そんな中で私自身どのような方針で臨もうかということですが、これはもう「特別なことはしない」に尽きると思っています。前述のような下落懸念もあるとはいえ大局的には今年の相場は上昇してくれるだろうと期待している訳で、となれば小手先の誤魔化しなど不要です。そもそも投資スタイルを崩して細かくガチャガチャやってみた所で、良い結果を招いた試しなどほとんどありません。株なんて結局、短期的な株価変動は無視して優良株を握り続けるに勝るものは無いのです。だから例えば円高に振れそうになったとしても、いわゆる円高メリット銘柄とやらに資金を注力するといった選択肢は私にはありません(リスクヘッジとして少株保有するぐらいならあるかもしれませんが)。そういう短期的な流行テーマを追ってもババを掴まされるのがオチ、もし円高メリット銘柄を買って「でも結局思ったほど円高にならなかった」なんてことになれば目も当てられません。

 

   という訳で、マイナス金利解除や円高回帰と戦わなければならない1年になるかと思いますが、しかし国内外からの日本株への期待度がそれらのデメリットを上回ってくれると信じて、順張りのスタイルで臨みたいと思っています。そして肝心の銘柄選別のポイントとしては、昨年に引き続きPBR1割れ株がメインです。6677エスケーエレクトロニクスが配当性向を大幅に引き上げたのも、8007高島が株式分割や自社株買いを連発したのも、2309シミックがMBOしたのも全てPBR1割れを脱却するためです。PBR改善要請2年目となる今年は、こういった流れがより加速すると期待して良いでしょう。

 

   あと、私は今年の株価こそ期待していますが、来年はちょっと厳しい年になるのではないかと現時点では予想しています。というのも来年はおそらく米国の利下げが本格化する年になりますが、過去の経験則から言うと利下げフェーズは初期段階こそ株価が上がるものの、それが進むと今度は逆に株価が下がるという傾向があるようです。加えて日本でも、来年はさすがにPBR1割れブームも下火になっているでしょう。昨年・今年の2年間でPBR1割れ是正に動かないようなヤル気の無い企業が、3年目で株価対策に着手するとは思えません。そういう意味でも、今年は「最後のチャンスタイム」ぐらいの気持ちで頑張ろうと思っています。