今日は忙しくてゆっくりブログを書いている時間が無いので、昨日ツイートした大発会(1年の最初の売買日)の日経平均のアノマリーを紹介するだけにします。昨年末に調べて判明したのですが、大発会は株価が大きく変動しやすい(しかも下がりやすい)という明確なデータがあります。


 
 ご覧の通り、前日比(つまり前年の最終取引日比)1%以上の増減だった年が過去10年中8回。しかもその8回は、全て前日比1.45%以上という大きな変動です。現在の水準で言うと、過去10年のデータ的には来年初日は8割の確率で日経平均は500円ぐらいは変動することになります。また、ご覧の通り過去10年中7回は初日下落からスタートしています。つまり日本株は、1年の初日に大きく下落してスタートする確率が高いということになります。

 日本株が大発会に大きく下げやすい理由としては、ファンドや機関投資家のリバランス売りがあるのではないかと思っています。大晦日は四半期末でもあり、大口投資家の大規模な売りが発生しやすい環境です。そういえば昨年の大納会(最終売買日)も、確か午後2時頃に岸田が東証に来た途端に株価が急落したような記憶があります。当時はさすが貧乏神岸田だと思っていましたが、今思えばあれも大口投資家のリバランス売りの影響だったような気がします。また今年の大発会ににしても、日経平均の下落率は数字上は-1.45%に留まっていますが実態は米国株初め世界の株価が大きく上昇する中で日本株だけ急落で始まったので、体感としては5%ぐらい暴落したような印象でした。

 年跨ぎで株を持ち越すのは結構分の悪いギャンブルと言うべきなのかもしれません。もちろん今回の年末年始がどうなるかは全く分かりませんが、頭に入れておいて損は無いデータかと思います。