今日の日本株はさすがに反発となりました。とはいえ上げているのは指数寄与度の高い超大型株ばかりというサムい基本構図は変わりません。現にこの2日間の日経平均は-240円→+284円と一昨日の下げ分を今日全て戻してお釣りが出ているのに対し、TOPIXは-33.5pt→+10.9ptと、一昨日の下げ分の1/3も戻せていません。このTOPIXの動きこそが日本株の実態であり、米国株が史上最高値を連日更新する中で本当に情けない限り、しかもそれを日経平均というインチキ指数で誤魔化しているのもみっともなく、ハッキリ言って無様とすら思います。

 とまあそんな愚痴を言っても仕方なく、いずれにしても円安メリット系の中小株への逆風は変わりません。何せ7283愛三工業や7927ムトー精工などは今日も下落という有様。特にムトー精工は決算翌日の始値…つまり決算後安値である1740円をついに割り込んでしまいました。正直ここまで調整するとは思っておらず全くの想定外です。ただ、ちょうど75日移動平均線にぶつかる所まで来たのでそろそろ反発を期待したい所ではありますが、しかし改めて円高恐るべしと言うしかないという心境です。

 そんな状況を踏まえて、今日は愛三工業を一部売却して5284ヤマウを買い足しました。今後の為替がどう動くかは分かりませんが少なくとも決算チェック直後に比べれば自動車関連株にのしかかる為替リスクは圧倒的に増しており、となると自動車関連セクターの比率は下げる方向で調整するのは自然な判断かと思います。そして私の期待株をザっと眺めた時、円高による悪影響が比較的小さそうなのがヤマウです。そもそもこのヤマウは①増配時期が例年遅い・②PBRが1を超えているという理由でやや評価を下げましたが、それでも「A」評価した期待銘柄で、今後の業績と増配期待度という重要な2要素においては「AA」評価したムトー精工や7299フジオーゼックスに勝るとも劣りません。PBRも1を超えているとはいえ所詮は1.1程度で、現在の為替状況を鑑みれば評価をAAに格上げしても良いとすら思えます。とにかく今後は、ヤマウをエース株の一角として重視していきたいと考えています。

 最後に四季報発売日跨ぎ作戦に関しては、今日は3317フライングガーデンを新規購入&2676高千穂交易を追加買いしました。フライングガーデンは昨日までの5営業日で株価が2745円→2475円と約1割も下落しておりまさに落ちるナイフ状態で怖さ満載なのですが、四季報有料版の記載は正直かなり良いように見えるのでここは一発期待を込めて来週を待ちたいと思います。まあもしダメだったとしても、変な未練は残さずに微損の内にサッサと撤退するつもりではあります。