保有株の多くが決算発表を終えました。好決算で気持ち良く上昇となってくれた銘柄は継続保有するも利確するも自由で特に頭を悩ます必要も無いですが、逆に期待通りにいかなかった銘柄は今後の処置を真剣に考えなければいけません。

 8005スクロールは決算前に下方修正を発表してこの時点で株価急落となってしまったので手放すことにしました。とはいえ配当利回り的には悪くなく、100株持ちだと優待を含めた利回りは5%超です。なのでここは100株ならまた買い戻してもいいかなと思っています。2497ユナイテッドも決算後に株価急落となりましたが、ここに関してはやっぱりグロース市場銘柄なんて買うんじゃなかったという一言に尽きます。もともとイチかバチかという感も強く下落リスクも覚悟した上での購入でしたが、残念ながら裏目に出ました。近い内に売却することになると思いますし、今後グロース市場銘柄を買う機会はより狭まるでしょう。9622スペースもひそかに期待していましたが全くダメで、もはや魅力に乏しいと見て既に損切りを終えています。5949ユニプレスも決算失望で売り込まれていますが、ここはPBR1割れ枠なのでとりあえず足元の株価は気にせずに保有し続けようと思っていますが、資金の必要に迫られれば売ってしまうかもしれません。また、同社は例年2Q・3Qが赤字期間となっているので、今思えば買うタイミングがそもそも半年早かったと反省しています。

 ただ上記の銘柄たちはもともとそこまで大きな期待をかけていた訳ではなく、保有も少株なので別に大した痛手でもありませんが、7246プレス工業がここまで下落するのはハッキリ言って想定外でした。ここは期待値高めで保有数も多いので、現状結構な含み損になってしまっています。とはいえ肝心の決算自体はそこまで悪い訳ではなく、指標はまだまだ割安で売られすぎの感は強く今すぐ損切りしなければならないというものでもないと思いますが、しかしここに資金を拘束されては今回の決算チェックでピックアップした銘柄たちの購入に支障が生じます。なので「本心としては売りたくないけれど資金確保のためにある程度損切りしなければならない」ということになる可能性が高そうです。

 同じく期待度高めの銘柄として7267ホンダがありますが、ここも残念ながら決算後に下落となってしまいました。「上方修正&増配で急落とはめちゃくちゃだ!」という声もあるようですが、まあ確かに上方修正と増配はあったのですが肝心の業績はハッキリ言って私の期待には届いていません。トヨタの凄まじい決算を先に見ていたのでホンダも絶対に良い筈だと思い込んでいましたが、正直トヨタとの自力の差を見せ付けられたように思います。なので私の目から見れば、短期的に売られるのは仕方のない所かと思います。

 とはいえホンダにしてもプレス工業と同様、事前の高い期待に応えられなかっただけで単体としては決して悪い決算でもなく、また株式指標的にも割安です。なので今回株価が下落したからといってただちに売却しようとは思っていませんし、むしろ待っていれば株価はまた地下うちに上がって来るだろうと楽観的に考えています。なので私は当然継続保有ですが、しかしこれ以上買い足す気も起きないかなというのも正直な所です。配当利回りの差はありますが、今回の業績の差を見ればホンダよりもトヨタを持っておくべきということにどうしてもなってしまいます。ホンダはホンダで決して悪い訳ではないけど、自動車の王様はやっぱりトヨタだったという所でしょうか。

 そして、今回挙げた銘柄たちを通じて痛感するのは、1Q決算チェックでの銘柄選びは難しいということです。やはり1Q決算はまだスタート直後の段階に過ぎず、ここでの好業績は単なる一過性だったり、続く2Q決算も悪くなかったとしても上方修正や増配がまだ見送られることは珍しくありません。なので今後は、今回で言う2892日本食品化工・7241フタバ産業・7299フジオーゼックスのような大きな増配がほぼ確実に見えている銘柄以外は買いのハードルを上げ、「2Q決算銘柄」を中心に買っていくべきだという認識を強くしています。