こんにちは、凛です
元夫の自己愛性人格障害でさんざん人生を狂わされ、今も苦しめられている私だが、
他人から見たら「なぜこんな男に引っかかったんだ」と思われるかもしれない。
人を見る目がない。
結果的にこんな風になったから、その通り。
私は人を見る目がない。
でも、私には最初から元夫がこんな人間だということには気付けなかった。
もちろん、元夫にとって「利用価値のあった昔の私」に対してはとても誠実で、ユーモアがあって、楽しませてくれた。
味方でいてくれる時にはものすごく親身になって、私を支えてくれた。
本当に「いい人」だったのだ。
それともう一つ、
特定の誰かにだけでなく、外面までも100点満点の男だった。
裏を返せば、八方美人で誰にでも良い顔をする奴とも言えるが
たとえば、自分が電車に乗っていて、
少し先でマタニティーマークを付けた女性に席を譲っている若い男性がいたとする。
それを見かけたら、あの若い男性、心優しくて気遣いのできる素敵な人なんだなぁ…と思うのではないだろうか?
こんな人と結婚したら幸せだろうな~…なんて思ったりしたことはないだろうか?
私の元夫は、その「心優しく気遣いのできる素敵な男性」に分類される。
実際に妊婦さんに席を譲ったり、誰にでも人懐っこく笑顔で接するので、知らない人から見るとものすごく好青年に見える。
それだけでなく、仕事をすればリーダーシップを発揮して、プロジェクトリーダーに抜擢され、活躍する。
いろんな素敵なお店を知っていて、女性を喜ばせたりエスコートすることもできる。
そんな姿を見せられていたら、すっかり騙されてしまう。
なんて素敵な人なんだろう、って。
結婚後も、
「仕事(育児)で疲れているんだから、休みの日くらい凛はゆっくり休んでね」
「寝かしつけは俺が代わるよ。近所を散歩して抱っこ紐で寝かせるから次の授乳まで寝てなね」
「記念日には必ずケーキを買って帰るね」
「凛の願いは俺が叶えるから」
なんて言ってくれたから「優しい旦那さん」と思ってしまっていたよ。
他人に優しく、私にも優しい。
育児に協力的で子煩悩なお父さん。
会社でも活躍し、出世するデキる男。
こんな人がまさかあそこまで豹変するなんて思いもしなかった。
自慢の夫が、モラハラDV男になった。
とはいえ、まったく前触れもなく突然こうなった…というのも少し違う。
正直、付き合っている時も豹変することはあった。
大喧嘩した時なんかは暴言を吐かれたこともあった。
でも喧嘩は私にも悪いところがあるし、人が怒れば多少なりとも豹変することはある。仲直りすれば元通りになるし、とたいして気にもしていなかった。
私や元夫の友人、同僚からは
「元夫くんと結婚したら幸せそう」「奥さんが羨ましい」「一途に愛されていて素敵」なんてよく言われていた。
結局のところ、他人からどう見られているかを一番気にする自己愛性パーソナリティ障害の典型だっただけなんだけど。
何が言いたいかって、こんな外面100点の男に騙されるなっていったって難しい。
優しい彼が本当の姿だと思ってしまうからだ。
どうしたら本性がわかるのだろう。
どうしたらこんな男に引っかからずに済んだのだろう。
あんなに子煩悩で息子のことが大好きだった元夫が、豹変し、離婚してからは一度も子どもたちと面会していない。
口だけ「息子に会いたい」と泣いて電話してくることは数回あったが、だからといって「具体的にいつ会おう」という話は出たことがない。
「息子に会えない自分」に酔って浸っているだけ。(※娘の妊娠中に豹変したので、娘のことは最初から愛情はなかった。昔可愛がっていた息子だけ。)
休日は新しい彼女と過ごしているから、子どもに会う時間は作れないのだろう。子どものことなんて全く考えてもいない。
こんなクズの遺伝子を持って生まれてきた息子と娘が心配になる
「性格がいい」
「優しい」
「家族思い・友達思い」
こういう人は素敵だと思う。
子どもたちには思いやりのある人間になって欲しいとも思う。
一方で、私の元夫のように、それが外面だけで本性はまったく別のところにある人もいる。
その見極めってどうしたら分かるのだろう?
少なくとも私には見抜けなかった。
だから見る目がないのだ…。
幸せな結婚をする人と、そうでない人。
一生を共にすると誓ったパートナーが、
大切な人を裏切ることのできる人間か、そうでないか。
欲を抑えられる人間か、そうでないか。
お付き合いの時点で見極められないなら、運ということなのか
個人的には、
自由に使えるお金があるかないか。
仕事において権力を持っているか。
こちらのほうが主な原因になるようにも思うが…
いい暮らしはしたいけど、お金があったらあったで不幸になる可能性は高くなる。
たいしたことない男ほど、お金を持つとダメになる。権力を持ってチヤホヤされるとダメになる。
私はただただ、昔の優しかった元夫と息子と娘と仲良く暮らせたら、お金なんていらなかったのに。
ブランド物も、高級外車もいらないから、ごく平凡な温かい家庭を築きたかった。
もう今は叶わない夢。