17歳で我が家にやってきたD君。

 

小学校5年生から学校へは行ったり行かなかったりだったようで、最初は雇うこちら側も少々不安でした。

 

お母さんと二人、「船に乗りたい」とあいさつに来たのが昨日のことのよう、、

 

あれから8年。

 

ご飯を食べさせ、漢字を教えて、計算もできるようになった(笑)

 

車の免許もパパさんが毎日毎日勉強に付き合って何とか取得、

 

成人式のスーツを揃えに行ったとき、革靴の蝶々結びができないことを知り

 

靴ベラを初めて見たという、こんなド田舎に住む私ですら彼を見て驚くことが多々ありました。

 

彼の家庭環境は兄弟も多く、お母さんだけの末っ子。

 

なんとなくわかるかと思いますが、甘えん坊で優しいんです。

 

そんな彼が昨日話があるんだけど、、

 

とやってきました。

 

昨年の12月、予定外の結婚。

 

8月にはパパになり、色々と心配はしていました。

 

嫌な予感は的中!

 

「船降ります」

 

結婚すると役半数のお嫁さんは「定職についてほしい」と言います。

 

年収のことだけでなく、不定期なお休みで予定も立てられなかったり

 

サラリーマンのように有給や保障もなく、心配になるのも十分に理解できます。

 

私の同級生で漁師になった子の半数は、結婚や出産を機に船を降りました。

 

実際、漁師さんの家で育つかよほどの理解がない限り

 

お嫁さん、お嫁さん家族の理解は得られないのが現状です。

 

今年の8月も4日間しか出港できていないですしね…。

 

「僕はここで育ててもらったから」

 

と涙を流す彼。

 

我が家にとっては大打撃ですが、

 

「変わりたいと思った」

 

という彼の言葉が胸に響きました。

 

「このままでいい」

 

ではなく

 

「変わりたい」

 

その言葉が全てですね、、

 

成長したんです。

 

大人になった。

 

もっと見せたいものも、食べさせたいものも、連れていきたいところもあったのに、、

 

寂しいけれど、それでも嬉しいです。

 

巣立っていく彼を笑顔で送り出してあげよう!

 

後2ヶ月、精一杯できることを。

 

本当はものすご~く   サミシイデス笑い泣き