残念ながら私には綺麗な思い出も忘れてしまった過去もない。

 思い込み。勘違い。頭でわかっていることに幻滅した。

 

 汚い私は綺麗なあなたに触れられないのです。

 

 もう疲れた。早く世界に二人になろうよ。

 

 あの頃のあの彼に出逢えたなら、私は何ができただろうか。

 

 必死に思い出そうとしても思い出せない。だって、そんな事実ないから。記憶を上書きして、彼に書き換えて保存する。偽りの記録。満たされる分削られる。

 

 

 

 私は何者かになりたかった。何者かになれた人を羨ましく思う。正直憎い。けれど、何者かになれた人はそれだけの魅力がある。それだけの天性のものがある。その上努力もしている。私は何もしていない。自己嫌悪に陥りながらも、何者かになれた人に惹かれていく。

 

 何かに別れを告げたくなる。そんな時間。さよなら。