ニノ!
死ぬな!
戻ってこい!
生死をさまよって、ニノは奇跡的に助かった。
でも、目を覚ましたニノに、俺は伸ばしかけた手を止めた。
ニノは記憶がなかった。
俺を見て、大野さんって…礼儀正しく綺麗な笑顔で呼んだんだ
2人でいた時間を忘れていた。
誰も気がつかない、密やかな2人の静かで穏やかな時間を、ニノは忘れていた。本当は来週にはうちで一緒に住むはずだったのに。
オマエは退院したら当たり前のように…ここには戻ってこなかった。
でも生きて俺の前にいてくれるだけで、俺は…じゅうぶんシアワセだよ…。ニノ、もうあんな想いはしたくないよ…俺の全てをかけて守るから、オマエだけは生きていて欲しい…オマエが俺たちの時間を忘れてしまっていても。
頭では分かっていても、心ん中はいつも…キツイな。今夜も断れば良かった。毎回繰り返される自問自答。
でも生きて俺の前にいてくれるだけで、俺は…じゅうぶんシアワセだよ…。ニノ、もうあんな想いはしたくないよ…俺の全てをかけて守るから、オマエだけは生きていて欲しい…オマエが俺たちの時間を忘れてしまっていても。
頭では分かっていても、心ん中はいつも…キツイな。今夜も断れば良かった。毎回繰り返される自問自答。
何度も断るのもな…ま、仕事仲間だからメシくらい。
結局そばにいたくてたまらない気持ちに、今夜は負けてしまった。
署の一階に降りていくと、ニノが笑顔で振り向いた。
署の一階に降りていくと、ニノが笑顔で振り向いた。
その笑顔に
ヤバイ…俺は泣きそうになる
…俺はオマエが変わらずに好きだよ…
大野さん!どこ行きます?ほら、やっぱり駅に向かう途中で、右の細い道入った先にあるとこかな。あそこ、魚がうまいから。大野さん魚好きでしょ?
…俺はオマエが変わらずに好きだよ…
大野さん!どこ行きます?ほら、やっぱり駅に向かう途中で、右の細い道入った先にあるとこかな。あそこ、魚がうまいから。大野さん魚好きでしょ?
屈託のない笑顔で、寄ってきたニノの肩がぶつかる。ぶつかった肩から腕が痺れてくる。…ニノ…オマエが欲しいよ…
…あ、魚、ん、好きだ。
はは。なんか大野さん変ですよ。さ、行きましょ。
そして俺たちは昔オマエと二人でよく行った店に向かった…