8月27日<現実>後編 | P's diner

8月27日<現実>後編


<中編のあらすじ>


無駄に、本当に無駄に迷いながらも、どうにか

チェックポイントを探し当てたミナミでの僕。


「こういうのも旅の醍醐味よね」と開き直るその顔には、

おびただしい量の汗が、そして汗が乾いてできた塩が。


そんなツラで、わざわざ出向いてくださる大阪読者の方に

会っていいのか?


顔ふきシートを持っててホントに良かった。


そんなことを思いながら、地下鉄御堂筋線に乗り、

新世界、そして通天閣を目指します。


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【御堂筋線・動物園前駅到着】11:30


無事に電車にも乗れ、

新世界があるという動物園前駅に到着。


とりあえず、通天閣と八重カツの場所をチェック。


八重カツの行列がハンパなくて、

ガラガラの店のガラガラ具合もハンパなくて、

写真を撮ろうか迷うようなカオス具合に

意識を奪われている間に、約束の時間が迫ります。



12時に、動物園駅で待ち合わせ。



誰と?





それは、


僕が「大阪に行きますよ~ん♪」と発表したあと、

すかさず「エスコートしましょうか?」と連絡を

くださった、イカしたナイスガイ。


僕と同年代で、バリバリベンチャー企業で手腕をふるう

クールガイ。


そして、ナウシカとルパンを愛する心を忘れない、ガイ。




僕が欠かさずに見させてもらっている二つのブログのうちの一つ、

「アナログWEBディレクターのPC嫌い日記」

の著者である、t氏です。



本当にありがとうです

t氏の第一印象は、

「あれ?さっき大丸で見たジバンシーのポスターのモデルか?」

背が高くて、男前(珍しく誇張無し)。


僕が女性だったら、間違いなくロマンスの予感。


悔しいのでそんなそぶりはこれっぱかしも見せず、
おどおどと挨拶。

実際会うのは初めてだけど、ネットを通して
人となりがうかがえているので、とても気が楽。


気が楽ついでに、「お昼でも」と言いながら

八重カツの行列に加わってしまいました。

並んでいる間も、そして店内でも、

お互いのブログの秘密や、好きな異性のタイプ、

阿部サダヲのすばらしさ、ユビキタス社会における

ネットワークユーティリティとITソリューションの関係性

(たぶん関係ない)などなど、いろいろな話題を

大いに語り合いました。


t氏の座右の銘は、

「男は船で、女は港である」だそうです。

(全部脚色)




【通天閣登頂】13:30


すっかり出来上がった僕たち(というか僕)は、

いよいよ通天閣に向かいます。


「え、本当に昇るの?」といった顔つきの

t氏をひきずりながら、チケット売り場へ。


そこで、

「あ、今大きいのしかないから」などと言って、

まんまとt氏にチケット代を払わせることに成功。ニヤリ。


通天閣内で、なぜか手品グッズを販売している老人や、

その老人に色目を使う老婆などを見ながら、


地上55メートルの世界へ。


head,,,,

よく見るとわかりますが、

文の最後がピリオドではなくてカンマ。

「カンマのあとに、どんな言葉が来るか」で大論争。



大阪の景色を見ながらt氏が言った、

「こういうところから、キャッツアイみたいに

華麗に飛んでみたい」

の言葉が、何かの暗喩だったのかどうかは、

今も謎のままなのです。



【日本橋・メイド喫茶到着】15:50


通天閣内にある、「商談にも使える」と評判の

喫茶店(テーブル数4)で、男同士の(というか僕だけの)

いやらしい話が爆発。


「大阪の女性は皆美しい」とか、

「東京は病んでいるよ」とか、


「いや、東京というよりお前が病んでいる」

「病んでいると言うお前が病んでいる」などなどの

話の流れから、


「日本橋(にっぽんばし)のメイド喫茶に行こう」

ということに。なぜ?



t氏の情報によると、大阪の日本橋は、

東京で言うなら秋葉原のようなところだとか。


先述の「メイド喫茶事変」で、苦い思い出しかない

僕のために、エスコート役のt氏が提案してくれたのです。


二つ返事でOKして、さっそく日本橋駅へ。


位置関係でいうと、ミナミに戻った感じ。



「実はミナミにはめったにこない」と白状した

エスコート役のt氏とともに、顔から良質の塩を出しながら

メイド喫茶を目指し、さまよい歩きます。



メイドにかける二人の執念が実ったのか、

ビリケン様のご加護なのか、歩くこと30分強、


ようやくメイド喫茶「CANDY PANIC」(笑)に到着。



「お帰りなさいませご主人様」

と言う言葉も聞こえないほど疲弊していた

二人にとって、最大の癒しはアイスコーヒーだったという。


アイスコーヒーに癒されながら、僕とt氏は再会を

硬く誓い合ったのでした。



t氏が言った、

「人との出会いは財産ですよ」

という言葉に、ちょっとジーンとなったのは内緒の話。


30過ぎて友達が出来るなんて、思ってもいなかった。



【新大阪駅到着】17:00


こうして、僕とt氏の大阪珍行動スペシャルはフィナーレ。



わざわざ新大阪駅まで付き合ってくれたt氏と握手を交わし、

東京行きの新幹線に乗って、帰路につきました。




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何回も書いてしまいますが、

日帰りだったのが本当に悔やまれるほど、

楽しい旅でした。


大阪の街よ、そしてt氏よ、

本当にありがとうございました。




メイド喫茶のポイントカードももらっちゃったことだし、

また逢坂に行かざるをえませんな!





子供の顔に翳りが

ベストショット賞準グランプリ作品

子供がちっとも楽しそうじゃないところがいい。




ドラマ性、充分!

ベストショット賞グランプリ作品

新世界の飲み屋の前で、じっと動かない猫。

ちなみに、客は一人もいない。