8月6日<先取り>
<先取り日記>
8月6日(日曜日)
天候*快晴のち曇り
今日は、この夏唯一の飲み会。
その話をする前に、僕の過去について少し
お話ししなくてはなりますまい。
僕は、今の仕事(昼:葬儀屋 夜:デザイン少々)を
始める前に、とある日本酒バーで3年近く働いておりました。
女性を口説くのに全く役に立たない「日本酒うんちく」や、
勉強したわけでもないのに料理がそこそこ出来ちゃうのは
このお店のおかげ。
中森明菜がお忍びで来たり、日テレの女子アナウンサーが
男性と来たりするような、なかなか高級なお店の中を、
作務衣に足袋、ひげ面にアフロヘアーという姿で
走り回っていたものです。
(常連客からの愛称は「アフ郎」)
店内では「嘘だろ」と思うほど社交的で、小粋にお客さんに
日本酒をすすめたり、軽いピロートーク(意味違)をかわしたり。
一時期は唎酒師になろうかとも思うほど日本酒を愛し、
お店でもそこそこ頼りにされ、店長、主任に次いで、名刺を持つことを
許されたほどの位置にいた僕。
まあ結局バッくれて辞めたんですが(ええー!)、
今日はかつての仕事場の、仲のいい連中が集まって
「同窓会」という名目で飲んだくれようじゃないかということで、
久しぶりに池袋の街へ。
美容師さんに教えてもらった、池袋にあるという「執事カフェ」を
探しているうちに集合時間がすぎてしまい、後輩から
「本当に麟さんは相変わらずですね」と
敬語でたしなめられながら宴会スタート。
他のお店のことは良くわかりませんが、
かつて僕が働いていたお店は、スタッフの仲がほんとに良かった。
そしてみんな半分アル中だった。
久々に会う人もいましたが、すぐに昔の感覚に戻って
ピロートーク(だから意味違)に花が咲きました。
成人してからの(厳密な意味での)友達はほんとに貴重。
少しセンチメンタルになりながら帰宅。
どうしてバッくれてしまったんだろう。
あの時の自分に説教したい。
「辞めるならちゃんと一ヶ月前から言っとけよ!」って。