リニューアルに向けての脳内会議その3
【30%ほんとのあらすじ】
三十路を軽やかに飛び越した私こと如月麟。
「ブログをリニューアルする」と息巻いたものの、そのコンセプトを
決める段になって、行き詰まりを感じていた。
ここ数日写経をすることで精神を研ぎすました結果、
とうとう「これだ」と思えるテーマを発見したのだった。
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先日、実家の自分の部屋(だった部屋)を掃除していたときのこと。
クリアケースの中に、見覚えがあるようないような布袋が。
中には120分カセットテープがみっちり。
60本ぐらい入っている。
ん。なんだろ。
ふと開く記憶の扉。
「大槻ケンヂのオールナイトニッポン」
「コサキン」
「伊集院光 深夜の馬鹿力」
僕の「面白」の基準を創ってくれた、深夜ラジオを録音した
思い出のテープたち。
几帳面に「○年○月○日大槻ANN」なんてラベルに書いてある。
「うひょおー!宝の山だー!」
と、ニヤニヤしながら見ていたら、その中にラベルのないテープが。
久々にラジカセを引っ張り出し、さっそく聴いてみると・・・
なんと、高校時代の自分が、友達と討論しているのを
録音したものでした。
なんで録音なんかしてるんだろう。
痛すぎるぜ、高校時代の俺!
と、心の中で突っ込みながら聴き進める。
討論のテーマは、
「どうして俺たちはモテないのか」
なんという悲しみに満ちたテーマ。
涙をこらえながらさらに聴き進めていく。
僕を含むモテない男子高校生4人が、
「そもそも女は見る目がない」だとか、
「バンドでもやりゃあモテるんじゃねえのか」とか、
「オッパイというものは本当に柔らかいのか」などという、
童貞度100%な会話を真剣に繰り広げているわけです。
その中のある会話を聴いて、身体に稲妻が走る。
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麟「俺から見たらさあ、お前ら絶対モテると思うんだけど」
A「だよなあ。そこらの馬鹿男なんかより、よっぽどお前らの方が
いい男なんだけどなあ」
B「女はよ、どこを見てるんだって話だよ」
C「思う思う!だよなー!」
麟「もし俺が女だったら、お前らにバンバンやらせてやるんだけどなあ」
ABC「いいねー」
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女性の方、気を悪くしないでください。
モテない男が集まると、こんな会話ばっかりなんです。
たぶん。
「モテるには」という議題だったのに、
最終的には性的な行為への羨望になってしまうこの悲しさ。
体中から変な汁を出しながら、テープを止めました。
しばし余韻にひたる。
ひたりついでに、高校卒業後から今までの自分を振り返る。
結論。
「こんなことを考えていたヤツが、歳とってから
気取ったってボロがでちまうよなあ」
そらそうだ。
土台はアレなんだもんなあー。
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というわけで、かなりもったいつけましたが、
とうとう「P's dinerリニューアル版」のテーマが決まりました。
それはズバリ、「男子高」です。
旧P's dinerは、時にワインの美味しい飲み方についてとか、
ロハスな生活についてとか、石川県にはモーゼの墓があるとか、
瀟酒な文章を散々綴ってきましたが、これからは違います。
これからは、
「エビちゃんっていつも同じ顔してるよな」とか、
「最近SHIHOが好きでしょうがない」とか、
三十路を超えた男が、恥も外聞もなく、次元の低いことを
書きなぐるブログにしようと思います。
他にも、
「社会科見学」と称していろんなところに行ったり、
「二者面談」と称して知らない人と話したり、
「論文」と称してシナリオとかを載せたりしようと思っております。
今後もよろしくお願いいたします。
「なんだ。結局ほとんどかわらないのね」という言葉は禁句ね。