昨日出掛けた際、ついでにドラックストアも寄っとくか、とより
幾つかお買い物して帰る前にもう一回
手を消毒、と思った時、同着のご老女がいて
お互い譲り合ったことを機に
ちょっと話す展開になった。
『ごめんなさいね、普段家に閉じこもっているから
こうして話ができる機会が嬉しくて』
「為になる話は出来ませんが、
今日はいい天気ですね、くらいのお話なら
ご一緒出来ますから、どうぞ」
お家どのあたり？あのあたりです。
じゃ、○○さんて、ご存知？
直ぐ近くではないが、公務員時代、学校の事務の方で
その辺りに住んでいる、と聞いた方があった。
珍しい苗字なので、間違いなく彼女の家だろう。
「娘さんとはお仕事でご一緒しました」
「あ、Ａちゃんね」
あたり。その方の家の事でした。
たまたま、数日前に彼女の事を考える機会があった。
そうしたら、その人を知っている人と邂逅した。
ご老女は、娘さんをがんで亡くした、と語った。
友人ＮＯＮが亡くなった頃のようだった。
「私の友人も母親より先に亡くなりました」
「Ａちゃんのことにしても、亡くなったお友達の事にしても
こうして出会わせて頂いて
共通のお話が出来るのって、これ、ご縁なのね」
88歳、と仰ったご老女が
スピ系の話をするとは思えないのだけれど
彼女の口から出る言葉は
浮ついた、スピリチュアルがなんの、ではなく
生きて来て見つけた 真理 という言葉だった。
「あなたも自分の道から逃げずに生きている方ね。
私、母親が30代で亡くなって、父が育ててくれたの。
そりゃあ、厳しく躾けられました。
お陰様で、どんなことがあってもそれを思って泣いたり
亡くなった人を思い慕ったりすることなく
いつも前を向いて生きてこられたし
どんな環境にあっても逃げずに向き合って来られました。
70代まで働かせても頂いてきたのよ。
あなたもそういう方ね。逃げずに立ち向かう。
あのね、どうも私と出会うと、その人動いてしまうようになるみたいなの。
あなたは動いているだろうし、止まらない人だけど。
リハビリの部屋に私が行くと、突然みんな動き出しちゃうんですって。
友達も、毎日会う訳でもないから、会えた後
色々事態が動き出すんですって。
あなたも 動きますよ、きっと」
ごく普通のご老女です。
占い師や怪しげな魔術師でもなく。
ごく普通に普通の会話のように不思議な話をして
お話してくださってありがとう、と
自らハンドルを握り
的確な所作で走り去りました。
おもしろいね、 不思議だね。
立春からが新年、の自分は
今端境期で、ちょっと停滞していました。
愚かなミス（関係するのは自分だけですが）してみたり
もう、数日は開き直って停滞を受け入れて
立春でじゃんぷ、と自分に許しました。
12月31日近辺は、ただ忙しく慌ただしいので
停滞する機会もありませんでしたが
おせちも、土地の祓いも、（いまも両方やってもいいのですが）ない停滞した現在に
戸惑っていたのかもしれません。
不思議な出会いをした 魔法使いみたいなおばあちゃまに
あなたは動く人ね、と言われて
現在の生き方でいい、と肯定されたのだと解釈し
このまま、道を進もうと改めて思いました。
面白いね。不思議だね。
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