梅雨も明け、陽光が戻ってきたので梅の土用干しにかかりました。
ささやかな 2Kほどの梅を漬けました。
慌ただしい、二層三層同時進行の暮らしの中でしているので
ままごとの一端のような行為ですが。
親がしているのを見ていたので、自然と、この季節には梅、という
発想が定着していて。
本気でするときは、10Kくらい漬けます。
初夏に梅を見てしまうと、手がうずき(笑)
「もうダメ!」と訳の判らない事を言いながら買ってしまい
いそいそと下処理に入ります。
一晩程水に浸し、ヘタをつま楊枝で取り除き
塩漬け。
梅酢が上がってきたら、赤しそを塩もみして
ぎゅうぎゅうと非情な力であく抜きしたうえ、加えます。
で、土用の頃の、三日晴天が続く日に土用干し。
やりかたは色々あると思いますが
私は、2日昼間のみ、3日目は、昼夜通して干します。
初めて作る時参考にした本に
『昼間は灼熱の太陽の下で果肉は煮え、夜間の低温で冷える、
その作業が熟成を促す』
と書いてあったのが気に入って。
果肉は煮え、って、それまで考えたこともなかったけれど
色の濃いものに陽光が当たれば、高温になるのも当然で。
干す、ではなく、陽光が煮る、という発想が気に入りました。
私はこの土用干しが好きです。
時々、梅の表裏を返したり、場所を移動させたり。
美味しくなるんだよ~、などど声をかけたり。
本当は、庭に干せたら、土から上がる湿度なども作用していいのですが
蚊が豊富なため、庭に出たくなくて。2階のベランダにします。
今回のこの子たちは、それぞれ嫁入り先が決まってて
私は残った潰れ梅を日本酒でこそげ、梅びしおを作ります。
日本酒の中で果肉が泳ぐようになったら、そこに醤油と
削り節を加えて煮詰める。冷ややっこなんかに最適。
豚しゃぶのつけ汁に加えたり。
種の使い道も。
夏場の炊飯に、一回ひとつ。
御飯が傷みにくくなります。
実験してみたのですが、室温(38度とか)の中に
三日放置しても傷みませんでした。
それ以上放置するケースはないだろうし、
一日確実に傷まないのが判ればいいので、四日目以降の
実験はしていません(-"-)
赤しそは干して、かりかりにしたら、ゆかりちゃん。
御飯の友、作成進行中です。