ハラヴェン初回投与の入院時に、

病室を訪れた主治医から、

近いうちに生検をしてはどうか、

と提案された。


私は現在、

トリプルネガティブ乳がんと診断を受けている。

これは、乳がんを起こす原因となったものが、

女性ホルモンのエストロゲン受容体と

プロゲステロン受容体、

そしてHER2というタンパク質のいずれでもないということだ。

HER2というタンパク質があれば、

治療薬の候補がグーンと広がる。


…とはいえ、このタンパク質については、

過去2回、

生検をしていて全く無いことは確認済。

そのうち一回はかなり精密な検査だった。


今回の生検は、

転移した右胸から細胞を取りたいという先生。


でもなぁ、この生検、とっても痛い…

勿論、麻酔はかけるのだけど、

がん細胞には麻酔がかからないと以前聞いたことがある。

そのため、バチン!という音と共に、

生検場所に強烈な痛みが走るのだ。

それを数回、繰り返します…。


過去2回、HER2は陰性だったのだから、

今回、陽性になる可能性はとても低い。

そういう状況でも生検をしたいという先生の気持ちを裏返せば、

それだけ、治療の選択肢が残り少ないということなんだと思う。

先生は何とか、

治療を続けられるように考えてくれている。


だったら、

「痛いからイヤ」なんて言ってちゃだめだね。



退院時にもらった退院証明書。
5、転帰 の欄に、
その他
とあった。

そうか…再発すると、
寛解にはならないのか。




でも、
その他 って何だろう。

色々考えてたら、
ちょっとだけ泣けてきた。

おかしいな、もう、
覚悟はできてるはずなのに…
何の涙なんだろう。