退職まで残り2日の昨日。


職場の友人たちから、

スタ◯カードを餞別で頂いた。

絶対に泣くだろうな、と思っていたが、

「プライベートでも会える。

今生の別れじゃない」

と思ったら、涙も引っ込んだ(笑)


ただ、

それぞれの出会いや出来事などを思い返すと、

ちょっと切なくて、

懐かしい気持ちでいっぱいになる。


午後の仕事中、

予想にもしなかった人がお別れの挨拶に来てくれた。

元主治医のA先生だ。


私は自分の勤める病院で乳がん切除手術をし、

抗がん剤治療をしていた。

再発して、家の近くの総合病院へ転院していたので、

A先生に会うのは、それ以来。

同じ病院に居ても会わないものである。


「仕事中だろうなと思ったから躊躇したけど」

と言いながら、先生は来てくれた。


転院してからも、

私のことを気にかけてくれていたそうだ。

たまたま、

看護師さんから私が辞めることを聞いて、

労いの言葉をかけにきてくださった。


嬉しいのに、

気の利いたセリフが全く浮かばない。

ただ、嬉しくて、嬉しくて。


「今の主治医は◯先生?」

「いいえ、K先生です」

「以前、ここにいてね、私の先輩だよ」

「…ちょっと、抜けてませんか?K先生」

「あー、それはね、そういうふりしてるだけよ。賢い先生だから」


今の主治医の話で暫く盛り上がった。


ふふっ、やっぱ、そうか。

まぁ、賢すぎて抜けてるという線も捨てきれないが…


暫くは笑顔で話をしていたが、

最後はやはり、涙が溢れてきた。


「本当にありがとうございました」


別れぎわ、ちゃんと伝えられて本当に良かった。


ここでの出会いは、私の人生において、

かけがえのない宝物だなと、

つくづく思う。


明日は最終日。

笑顔でお別れできるといいな。







それにしても、

今日の夕焼けは不気味だったわ…





加工なしですよ…