母親からの電話を切ったあと…
ちょっと母親の気持ちを考えてみた。
痛みの種類が違うにせよ、
身体が痛い辛さはよく分かる。
気持ちがちょっとずつ、荒んでくるよなぁ…
ましてや、母親の年齢を考えると、
痛いからといって横になっていたのでは、
それこそ寝たきりになる可能性が高い。
多分、そんな不安もあるんだろう。
そんな不安定な気持ちでいるのに、
その気持ちを誰にも言えずにいるのだから、
のほほーーーんとしている私に嫌味の一つでも言いたくなるのかもしれないな…
母親からの度重なった電話から数時間後。
今度は母親のスマホではなく、
イエデンから電話が掛かってきた。
少し躊躇しながら出ると、母親だった。
「今度はちゃんと聞こえる」
といいながら、
「今日は変だわ、ごめんね」
と電話口で泣き始めたので、
「うん、そうだね。変だったのを覚えてるの?」と聞いてみた。
「覚えてるよ。嫌なこと言っちゃったなって」
続けて
「怒らないでね、嫌いにならないでね」と言う。
母親は認知症になって、ものすごく素直になった。
「嫌いにならないで」
この言葉を幾度となく口にする。
それにしても、
私は母の中でそんなに怒るキャラなのか?
実家で怒ったことなんて一度もないのになぁ。
それとも、お嫁さんと同居していた頃に繰り広げていたバトルがトラウマになっているのか…
昼間の電話を切ったあと、
母の立場で色々考えたことで気持ちの整理がついていた。
なので、
そんなことでは怒らないし、嫌いにもならないよと伝えた。
本当なら、子供を抱きしめるようにヨシヨシしてあげれたら、母親ももっと安心できるんだろうな…
今の私には日帰りで帰省することは、
かなりハードルが高いけれど、
近い内にやはり顔を出してこようかなと思う。
くそぉ…夫の理解があれば泊まりで帰省するのになぁ。