この日は、抗がん剤の投与日。

いつになく心身ともにトーンダウンしていた。


前回撮ったCT検査の結果がわかるからかな。



再診受付をして、

毎回の尿検査、月1回の血液検査のあと、

チェックシートを持って看護師さんの待つ部屋に向かう。


私が通っている病院は、

副作用のチェックシートを書くことになっている。

家でチェックするのだけど、

体温、食欲有無、浮腫、しびれ、吐き気など

25項目が日付のごとの一覧表になっていて…

これらは調子が悪かったときだけチェックしてくれればいいよ、ということだが、

25項目もあれば、毎日、何かにはひっかかる(笑)

そのうえ、私はメモ魔だ。


今回は休薬週があり、2週間分だったので、

裏面にも細かく書いていた。

このシートを参考に、

診察前に看護師さんと話をして、

主治医に伝えかるべきことは電子カルテに記載することで、医師の業務改善を目指しているらしい。


今回はたくさん書いていたので、

看護師さんとの話は15分くらいかかった。


その後、

早めのご飯を食べて主治医の診察に向かう。


診察は、

予定時間よりいつも1時間近くずれ込むんだよね〜

でも、それは、主治医が丁寧に話を聞いてくれるから。


「調子はどうですか?」と先生。

まずは、体中のかゆみを伝える。

乳がんのある左胸、そしてちょっと怪しい右胸のかゆみ以外にも、

パクリタキセルの副作用のかゆみもあって、

これから半袖の季節を迎えるに当たり、

私の皮膚は、気が重い状態になっていた。


そのあとは、検査結果を聞く。

・右胸のかゆみは転移で間違いないこと

・左胸のがんも厚みを増して増幅していること

・胸骨にも転移しているようだ

・内臓には転移なし

・薬は現状のままで治療していくこと


まぁ、見た感じで左胸の悪化はわかっていたし薬を塗っても全く治らない右胸の痒みは、

ガンだろうなとわかってもいた。

だから、全然OK。

私にしてみたら、

原因不明の腹痛が続いていたので内臓への転移が頭の何処かにあったけど、

ないことがわかって、ホッとしていた。


…なんてな、ホントはやっぱり、辛い。

検査のたびにガンが増えていて、

抗がん剤の毒に耐えて治療してるのに、

報われてるんかなって思う。


でも、主治医の前では泣けない。

なぜだかわたしは、男の前で泣けない(笑)


なんとなく、

ブルー気持ちで化療センターに向かった。