現在、乳がんの治療は、

アバスチンとパクリタキセルの併用療法を行っている。


事前の副作用の説明の際に、

特にアバスチンについて念を押されたことがある。

・血圧が上がる

・出血する場合がある


血圧は投薬後、すぐに表れた。

それまでは 110/70前後だったのが、

翌日以降ずっと130/80前後が続いている。


そして、出血。

週に一度ほど、

軽~く鼻血がでるようになったのだ。

花粉症もあるし、そのせいかな?

何て思っていたら、

投与日前日に二時間も止まらないほどの

鼻血に見舞われた。


「花粉症が原因じゃないから、先生に話しなさい!」

まさに、そんな風に言われてるかのようなタイミングでの出血。


私が行っている病院では、

採血のあと、看護師さんに家での様子を話す機会がある。

そのなかで、

先生に伝えた方が良い事柄を、看護師さんが電子カルテに書いて、

先生がそれを診るといった感じだ。

看護師さん相手だと、

家での小さな事柄も(下手したら雑談になってしまいそうなことも)ペラペラと話すことが出来る。


鼻血のことも、

「書いておいても先生は『出たのね』くらいの反応かもしれないけど、

一応あなたからも先生に話してみてね」

と言われた。


診察室では、診察途中で遺伝子パネル検査のコーディネーターさんたちが入ってきたりして、何だか落ち着かず、

「胸のボコボコが随分と減って、痛みや便秘もコントロール出来てます。

昨日は鼻血が出て、長いこと止まらなくて困りました」と伝えただけだった。

先生も「鼻血が出たときは横にならずに止血してね。あまり続くようなら耳鼻科に相談してください」

と、言われただけだった。


化学療法センターにいき、

抗がん剤が薬剤部から届くのを待っていると、その部署の看護師さんが来た。

「看護師さんとのヒヤリングで鼻血のことがカルテに書かれていたけど、

アバスチンのことを先生何か言ってた?」


聞いてないです。


「ありがとうございます。鼻血はアバスチンの副作用かもしれないから、

先生に確認しますね」


…あぁ、そういうことか。

たかが鼻血だけど、

副作用が原因だとしたら、

体内の現れない部分で出血してる可能性もあるんだ…

ましてや、長時間止まらなかった、鼻血…


結局、この日はアバスチンは止めて、

パクリタキセルのみの投与となった。


胸のボコボコが随分と減ってきて、

アバスチンとパクリタキセルの効果だ、と

喜んでいたので、アバスチンを止めるという発想にならなかった。


看護師さんに感謝…

アバスチンを投与しても問題なかったかもしれないけど、

冷静な第三者の目で先生に確認して貰えて良かった。


鼻炎もひどくなってきたし、

耳鼻科で異常の有無を診てもらおうかな。


今月はこの日の診療費で、

ひとつきの高額限度額を超えたので、

がんでお世話になってる総合病院では、

次回以降、支払いゼロ、

それ以外の病院では窓口で支払った後、

後日、全額戻ってくる口笛

(今月いっぱい)


ありがたい、ありがたい飛び出すハート