大ちゃんの横顔が好きだ。
彫刻みたいに整った鼻筋。彫りの深い目元。
厚みのある色っぽい唇。

時折、顎に手をやる癖。
じっと正面を見据える時の瞳の透明さ。
タレ気味なのに、すうっと流れる目尻。

僕のなかの大ちゃんは横顔、でいっぱいだ。

大ちゃんが誰かと話をしているときも。
二人でインタビューを受けているときも。
全体で稽古をしているときも。

気が付けば、視線で追っていたから。

いつもみんなの中心にいる大ちゃん。
僕のほうだけみてくれる時間なんて、ほんのわずか。

だから、僕の中の大ちゃんはいつも横顔か後ろ姿。

急に視線が合ったりすると、気持ちの準備ができていなくて。
心臓が壊れるんじゃないかと思う。

これだけ見つめていて気が付かないわけはないと思うんだけど。
告白したときに「知ってる」と言われたときにはびっくりした。

今は真正面から見つめてくれることのほうが多いけれど。
俺の中の恋心の記憶はやっぱり横顔、なんだ。

大ちゃんの横顔。
それは、切なさを伴う、僕の大切な、思い出。
僕が、どれだけ大ちゃんのことを好きだったか、って証拠。

ねえ。
大ちゃん。
好きになってくれて、ありがとうね。

僕を正面から見てくれるようになってありがとうね。



横顔の好きな君へ。

一途に心を注ぎ続ける。

切なくて、幸せな感情。

大切に、してね。



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放課後プリンセスってアイドル知ってます?
私もラジオで初めて聞いたのですがW
青春マーメイドだったかな?
そんなタイトルの曲の中に
「海岸で横顔を見詰める」みたいなフレーズがあって、このお話を思いつきました。

相手に気が付かれず、ひたすらに横顔を見詰める。
胸きゅんですねえ///