「大ちゃんの・・・ばかっ・・・・・。」

収録が終わり、楽屋の隅でいじけているおれ。

-----------共演者たちは、なんでいじけているのか、みんなお見通しで。


「まお~~。機嫌直せよ。みんな、わかってるから~~。どうやったって、まおしか大ちゃんの彼女にはなれないって・・・・・・。」

「司会者さんも、気が利かないよね~~。まあ、知らないから仕方ないんだけど。」

「ほら。あれだって、ただのお仕事なんだし・・・・・。」


・・・・もう、わかってるよ!!
わざとじゃないぐらい・・・・・・・・・。

そんなことで、すねるのって、子供っぽいなあって、自分でも、思う。

でもっ!!!
お芝居でも、目の前でダイチャンが他の子と、いちゃいちゃするのは、嫌なんだからしょうがない。

お仕事、だもんね??

おれだって、女の子に恋する役、とかあったもんね。仕方、ないよね??


・・・・でもっ!!!
やっぱり、嫌なものは、嫌なの~~~~。


収録が、終わってから、ダイチャンと目をあわさないことに気をつかって、色々慰めの言葉をかけてくれる共演者たち。

気持ちは、ありがたいけれど・・・・・・。

そう、簡単に割り切れるものでは、ない。


「もう~~~。ちゃんと、二人で、仲直りしてね??」

何を言っても無駄だ、と諦めた共演者達が、楽屋からぞろぞろと引き上げていく。

取り残された、だいちゃんと、おれ。


「・・・・・まお?ごめん・・・・・な・・・・・??」

入り口付近に、立ったままのダイチャンは、2メートルはあろうかという、距離はそのままに、ご機嫌を伺うように、そっと声をかけてくる。

「だいちゃんの・・・・バカっ・・・・。」

「だから、ごめんって・・・・・。」

「・・・・・・なんで、あやまるの??ダイチャンは、悪くないでしょ??
それともなに?あやまらないと、いけないような、やましい感情移入してたの??」

・・・・・ああ。みっともない。八つ当たりもいいところだ。

「なんで、そうなるんだよ・・・・。
まおに、嫌な思いさせて、ごめんって言ってるだけだろ・・・・・?」

「じゃ、おれのこと、すき??」

「・・・・・・あたりまえだろお??だって、あれはお芝居で・・・・・・。」

「・・・・・どんな気もちで、見てたか、わかる??」

しばらく、考え込む、だいちゃん・・・・・・。


「・・・本当に、ごめん。まおが、他のやつと目の前でラブ・シーンしてたら、そりゃ許せないわ。たとえ、お芝居でも・・・・。きっと、割って入ってるかもな。俺・・・・・。」

「じゃあ・・・。我慢したおれは、えらい??」


2メートルの距離を、ゆっくりと縮め・・・・・・。

「・・・・・・えらい。えらい。がんばったな。まお?」

ふわりと抱きしめ、頭をなでなでしてくれる。

さっきまでの、もやもやしたやきもちが、抱きしめられた瞬間に、ふあんと解けて、消えてゆく。


「・・・ねえ。だいちゃん・・・・??おれのこと、すき?」
「・・・すきだよ。」

「・・・・・あいしてる?」
「・・・・あいしてるよ。」

「・・・・世界中の、だれよりも??」
「・・・・世界中の、だれよりも。過去も、未来も、まおしか見えないぐらい、愛してるよ?」

本当は、だいちゃんがほんのちょっぴりでも浮気なんてしないことぐらい、わっかってるんだ。
でも、言葉で、あらわしてほしくて、ついわがままを言ってしまう。
一日中、「あいしてるよ。」って、ささやきつづけていてほしい。


「・・・・じゃ、キスして?」

ふわりとくちびるがおりてきて・・・・・・。
膝が崩れ落ちそうな、とろけそうにあまいキスをくれる。

「・・・・・わかった?」

「うん・・・。わかった・・・・・・。」

どれだけ、だいちゃんがおれのことを思ってくれているか。


「だいちゃん・・・・。あいしてる・よ・・・・。」

その大きくおれを包み込んでくれる、胸に身体をあずけて。

背中にまわした腕にぎゅっと力をこめる。


これからも、こうやってつまらないやきもちを焼くたびに、「愛してる。」って言って、キスして・・・・・。
「もう、わがままだなあ・・・・。まおは。」って、抱きしめて・・・・・ね??




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こんな、感じでしょうか??夢子さん!!

まお君サイドの嫉妬で、スイート書いた直後だったので、なんだかスイートな感じですねo(^▽^)o

きっと、すねすねまお君、すっごいかわいいんだろうなあ!!と、萌ながら、書きました。

うふふ。しあわせ~~。

萌爆弾、ありがとうございました!!!