----------大阪公演を終えて。

東京に帰ってきて、一息ついたところに、、まおからのメール。

「舞台、おつかれさまでした。
ゆっくり、休んでね。あいしてるよ。」

会いたい、とも、会いに行くね。とも書かれていない、気遣いに満ちたメール。


トリプルゾーンのあとも、まおは慈愛に満ちていて。

本当は、抱き合いたくて、仕方がなかったはずなのに、

まおが、優しく俺を抱きしめていてくれて・・・・・。


東京公演でも、我慢してくれていて。


誕生日は、俺が一方的に押しかけたけれど、まおからのわがまま、はなくて。

愛情を疑うわけではなくて。

むしろ・・・。

俺への愛情に満ちているからこその配慮、だってことは、痛いほどに伝わってくる。


そんな、まおがいじらしくて、そんな我慢をさせている自分が腹立たしくて・・・・・。

通話ボタンを押す。


「・・・・・もしもし?まお?
ただいま。今から、超特急で、迎えに行くから、用意しとけよ。」

「・・・・・えっ。いいのっ・・・・??
休まなくて、大丈夫・・・・??」

「あ~の~な~!!
会わないほうが、精神的に、不健康!!」

車をとばし、まおの家にたどりつく。

玄関の外でまっている、まお。


ここが、屋外であることも忘れ、ぎゅううっ!!と抱きしめる。

「まお・・・・まお・・・・・。会いたかった・・・・。」

「ん・・・。俺も・・・・・。」


まおの腕を、ガシッとつかむと、勢いよく大またで歩きだす。
まおは、勢いあまって、ふらつき、小走りになる。

いつもなら、「だいじょうぶか?」と優しく声を掛けるところだが、
今日はなんだか、そんな紳士的なエスコートをする余裕がない。


俺の、自宅のマンションにつき、鍵を開けるのも、もどかしく、中にひっぱりこむ。


「どうしたの?今日のダイチャン、なんか、変・・・・だよ?」

「まおがっ・・・。まおが、あまりにも、大人だからっ・・・・・。
さみしい想いばっかりさせてるのに、わがままヒトツ、言わないからっ・・・!!」

搾り出すように、声を出す。

「ふふっ・・・。だったら、うれしい?のかな?
でも、そんな顔させちゃあ、大人、失格だね・・・・・。」


上着をするり、と脱がされ、やんわりと、抱きしめられる。

「な・に・・・・?」

「ダイチャン・・・。今回の舞台で、いっぱい傷できてる・・・・・。
それだけ、熱中したお仕事、だったんだろうし、この傷の数だけ、お客さんも、感動したんだよね・・・・・。
でも、俺は、だいちゃんのカラダが・・・・心配なんだ。」

傷を、ヒトツ・ヒトツ確かめるように、指でなぞり、唇を這わす。

「ねえ。ダイチャン・・・。
ずっと、背中を追いかけさせて。
ダイチャンのお仕事に対する真面目な姿勢が、大好きだから。
その背中で、俺を感じてくれていたら、大丈夫だから・・・・・・。」

----------切なげに、震える声。

言っている内容とは、裏腹に、こぼれる、涙・・・・・・。

「なんで、そんな大人になろうとするんだよっ・・・・・。
お前が、俺のことを思ってくれてるのは、ものすごくわかるけど・・・・。
そんなにあせらなくても、自然に大人になってゆくんじゃ、ないのかっ・・・・・?」






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えっとお・・・・・。
みなさんが、あまあまな大マオを書かれている中。。。。
本当に申し訳ないのですが。

ダイチャンを気遣って、舞台の間、健気に我慢していたまお君。
それをわかっていて、ありがたいと思う反面、我慢させていることが
許せないダイチャン。

と、基本的にあまくない私は思ってしまうんですね・・・・。

この続きは、今から書きますが。
きっと、消されること間違いなし、の直接的表現のオン・パレード。
激しいベッドシーンになる気がするので、
それでも大丈夫な方のみ、7時過ぎぐらいに覗きにきてください。