ある年の12月、唐突に「清水寺」に行きたくて堪らなくなった。

何故か、そこに鎮座する黒い大黒様にお会いしたくなったのである。

ニコ「清水さんに行きたくて堪らんのよ」

トモカに言ったところ、

お願い「じゃあ行こう!」

と言ってくれたので行ったところ、12月の寒い中、浴衣かと見紛うショボい着物を着た外国人観光客が道幅いっぱいに広がって歩いている。

二年坂も三年坂も、それ程に道幅が広い訳ではないので、物凄く迷惑な事だ。幾ら観光に力を入れていて、お客様だとは言え、これは非常に困る。

抜きたくても抜けないところがもどかしい。しかも、歩くのが遅い。

何とか抜いて先へ先へ。

実は、その途中にある昔からある甘味処にも行きたかったのに、どうした訳か見落としてしまい、結局は行く事が出来なかったガーン

人が多いと、景色も違って見えてしまうのか、あれ程学生時代に友人たちと行った店だというのに判らなくなってしまったのは残念であった。もやもや

 

さて、あれ程までに行きたくて堪らなかった清水さんなのに、大黒様にお会いしても、特に何か想う事もなく、

ガーン「どうしてだろう?何が私をここに呼び寄せたのだ?」

ショボーン「何だろうねぇ?」

と、いう訳で何かメッセージでも貰えるかもと、おみくじを引いてみた。

普段はガチ詣りしかしていない為、おみくじを引くだの、お土産を買うだの、寄り道をして何かを食べるだの、神社仏閣へ行く事があっても、そういった楽しみ事は皆無なのである。

観光で行くと、こういう事ができるのが嬉しいねぇ~とか言いつつ引いてみたおみくじは

 

十一面観音様を信じてよし。

 

というような内容。

普段行くお寺のご本尊も十一面観世音菩薩様である。

 

ガーン「これは要するに、お参りサボるなって事かねタラー

チュー「そういう事かな?」

びっくり「お礼参り行かんとね…タラー

キョロキョロ「そうねタラー

ニコ「あんたもだよもやもや

ショボーン「判ってるもやもや

 

こういう会話を繰り広げ、ともかく久しぶりの清水寺さんを堪能して後にした。

お漬物をお土産に買ったら、後の荷物が重たくて、ちょっと参ったのはご愛敬アセアセ

 

因みにこの頃のトモカの話題の殆どが「黒バス」であった…ガーン

ちょっとした暗黒期であるガーン

 

八坂の塔の近辺まで下り、そこからバス道まで甘酒飲んだり、お店を覗いたり、街ブラしながら歩く事暫し。

こういう状況でトモカと歩き回ると、大概万歩計の歩数は一万を超える。二万歩を超えていた事すらあるのだ。

 

そろそろ昼ご飯食べたいなとなった時、トモカが連れて行きたい店があるお願いというので、バスで行ける所まで行き、そこから先は地図を頼りに徒歩。

トモカの言う通りに歩くものの、私には違和感があった。

グラサン「ねえ…道これ合ってんの?」

チュー「多分タラー

グラサン「地図見せて」

ショボーン「はい」

びっくり「逆方向じゃん!!アセアセ

お願い「え…??

ガーン「あんたが方向音痴なの忘れてたよもやもや

ショボーン「ごめんタラー

その時、膝を傷めていてびっこ引きながら歩くぐらい痛かったわし。

勘弁してくれよと思っても、罰は当たるまい。もやもや

 

トモカに連れて行った貰ったお店は京都の甘味処の本店だった。イメージとは違いビルの上の階にあった為、割と目立ちにくく、知っている人しか行かなそうである。びっくり

良く知っているもんだと感心爆笑こういうところ尊敬するまじかるクラウン

 

さて、一日乗車券でウロチョロしていた私達。その乗車券で大原(三千院で有名な)まで行ける事が判明。

さすがに時間的に行けなさそうだった為、次に回したが、未だに実現できていないガーン