トモカによって持ち込まれた「刀剣乱舞」の舞台作品達は、まず、「刀ステ」の一作品目から再生された。
どのキャラもほぼ判らない中、「三日月宗近」だけは判る。
マントを被った「山姥切国広」も朧気ながらアニメで見たような気がする…。
アニメではジャージ姿ばかり見ていた「へし切長谷部」は、貴公子のような衣装で不思議な気がしたが、それが元の衣装らしい。そう言えば、アニメで「三日月宗近」が作務衣みたいなものを着て頭に手ぬぐいのようなものを被り、股引だかなんだかが作務衣からはみ出しているような恰好をしていたな…と思い出した。
道理で「ジジイ」と自分の事をいう訳だ。天下五剣の内の一振りで、平安時代に作られた刀剣なのだとか?本物(?)の三日月宗近は東京国立博物館に展示されているのだそうだ。
トモカは「小夜ちゃん!」とか「短刀詐欺(薬研藤四郎の事らしい)お前のような短剣はいないって言われてるのよ}とか、色々解説してくれるので、話に集中できないのは困った。
ともあれ、アニメで気になるキャラだった「三日月宗近」をメインに観ていたが、この俳優さんが凄かった!
鈴木拡樹さんという俳優
凄い人が居たものだ。舞台上での立ち居振る舞いの美しさに魅了され、アニメやゲームでの声のイメージも崩すことなく美しく演じておられた。
この瞬間、私の鈴木拡樹氏へハマりゆくカウントダウンが始まったのである。
「刀ミュ」も観たが、雰囲気が全然違う。
「三日月宗近」も、「刀ミュ」の俳優さんは、激しい舞台故か、鈴木三日月よりお若いように見受けられた。衣装も「刀ステ」の物よりも、踊ったりする分軽めに作られているらしく、少しばかり軽く見えてしまったのである。
「刀ステ」の方はどうやら正絹らしく、かなり重いようだ。それを摺り足で殺陣をこなしているのだから、かなり大変に違いない。
あくまでも私の感想なので、「刀ミュ」をお好きな方には申し訳ないが、私はどうやら「刀ステ」の方が好みであり、「三日月宗近」も鈴木拡樹さんが演じる方が素晴らしく見える。
そして、「刀ミュ」に、気になる男士が…。ファンになるとか、そういう事ではなく、なんというか…激しいダンスや舞うような殺陣は可なり大変だとうと思うのだが…言い難いが…動きがどこかドンくさく見える人がいるのだ。
恐らく、彼が主演なんだろうな…とは思うのだが…お顔はとっても可愛らしく、素顔はなんと、「堀北真希」さんに似てる
「加州清光」という刀剣男士を演じた俳優さん…衣装は黒に赤が入った物。演じている間はあまり気付いていなかったのだが…コンサートタイムとでもいうのだろうか?
昔の少年隊の舞台『Play Zone』のように、ミュージカルの舞台の後にコンサートタイムがあったのだ。
ただ、歌って踊るというコーナー???が設けられていて、ミュージカルのお芝居以外にあれを覚えなくてはならないのだから、「刀ミュ」の俳優さんは結構大変なのだと思われる。
殺陣に関して言えば、多分「刀ステ」の方が激しく、大変だとは思うけれど…。
その「加州清光」役の俳優さん、動きが…翔くんに似てると言えば、嵐のファンなら判って頂けるかもしれない
実際、トモカは大爆笑だった。
運動神経が悪いわけでもなく、リズム感が悪いわけでもないのに、どうしてだか、何処か動きがドンくさく見える人…というのは、翔くん以外にも存在していたのだな…と、変に印象に残ってしまった。お陰で紅白でお目にかかった時にも、
「相変わらず翔くんみたいな動きだなぁ…」
と思ってしまった私である。
トモカに私は言った。
舞台は嫌いじゃない。寧ろ面白い
そのお陰で、映画が製作されると発表された時、
「映画、一緒に行こうね」
と、誘われた。
今度は、「望むところだ!三日月が鈴木さんなら喜んで」
「映画は、『刀ステ』のキャストがメインで出演するらしい」とのトモカの答えに、ちょっとワクワクするわしがいた
やばい…ハマりかけてるじゃないのさ…
しかも、ムビチケの第一弾(何弾まで出るのか記憶していないが…)に「三日月宗近」があるとの事で、トモカとシネマへ行き、売店でムビチケを買ってしまった。彼女はそれまで、鈴木拡樹さんの事を一言も話した事が無かったのに、何故か一緒に「三日月宗近」を買った。そして、
「鈴木拡樹くん好きだもん」
え?いつから?聞いた事無かったけど他の俳優さん(相変わらずニックネームで言ってくるのでイマイチ誰の事を話しているのか判らない事が多数)やキャラの事は話していても、「三日月宗近」や「鈴木拡樹さん」とトモカの口から出た事は無かったのである。彼女の友人の中には「三日月好き」の方がいるとは聞いている。(それでも鈴木氏の事かどうか判らないのだが…)
話題に出る度に私が言い過ぎて、目がいってしまったのだろうか?まあ、同じ俳優さんを好きになると、話もしやすいから寧ろウェルカムであるが…。
公開2日目、トモカと私は座席をムビチケで取り、(エグゼクティブシートが通常料金で取れたので、そこのど真ん中をキープした…勿論手配は私トモカはムビチケ未体験だった為、操作その他が判らないというので仕方ない)
ヤバイ…本当にヤバイ
映画版、面白過ぎた
帰る際、売店でパンフレットを購入したのはお約束だろう。
舞台作品で見ていると、背景はセットであり、その上に暗い中での照明になる。それが、太陽の下に刀剣男士達が立ち、山だの河原だのに存在しているのだから物凄く不思議だった。
パンフレットの写真や、グッズのビジュアルは、映画とは少々違い、物凄く痩せていて頬が削げていた。恐らく、ハードな「刀ステツアー」の後に映画関連のビジュアル撮影があったのだろうとお察しする。映画の方のビジュアルは頬が少しふっくらしていて(と言っても、細いお方で顔もどちらかというと丸くなく面長の部類である)若く見える。
本当にお忙しく、大変なのだろう。あれ程までにご面相が変わるのだから…。
後日、トモカと話していたのだが、鈴木拡樹氏の静かな佇まいと、美しい所作、努力を惜しまず、それでもその努力を一切見せず、全力で取り組む姿勢は大野智氏を彷彿とさせる。
大野智好きの人なら、ハマるかもしれない俳優さんである。
「こんな人だもん、大野智好きなら、ハマるよね~」
が、共通認識だ。
そして、映画公開を記念して、映画のメインキャストの八振りが、期間限定でゲームを始めた人にプレゼントされると聞き、ゲームを続ける自信はなかったものの、「三日月宗近」が貰えるならと、ついダウンロードしてしまった…。
わし、敗北
遂に陥落させられてしまったのである。
と言っても、相変わらずキャラの事はよく判らない。ゲームもストーリーがある訳ではなさそうで、ロールプレイング的な物ではなかったのだ。
これで、どうやって二次創作の作品に対して「うちの本丸と全然違う」とかイチャモンをつけられるのか不思議でならない。
先日、トモカはそういう事を言って別の本丸の主さんに攻撃しかけていたのをツイッターで見かけて立腹し、何と応戦して撃破したらしい。
「暇だったから、付き合ってやった」
とトモカは言っていた。
恐ろしい…
さて、この「刀らぶ熱」、一体いつまで続く事やら…できるだけ話題に付き合えると良いのだが…。