すっかり黒バスにハマったトモカ。

ある日、トモカが言った。

「今度『刀剣乱舞 花丸』っていうアニメがあるんだけど、元はゲームなんだけど、観て欲しいんだドキドキ

「ああ…いつから?もやもや

言われるままアニメを録画、観た。観るだけならやぶさかではない。

 

ところが…

 

やべぇアセアセ意味が判らないガーン

取り敢えず何回か観た時、トモカがうちに泊まりに来たので、丁度放送のあった翌日でもあった為、録画したものを一緒に観た。

っていうか、見せて欲しいというので一緒に観たのである。

録画している上に、BSで放送されている物とローカルチャンネルで放送されている物まで全て観ているらしいのに、更に観たいと…タラー

別に、どうせ観るんだから良いのだけど、横で萌え転がって色々何かを言いつつ、何だかんだと説明してくるので、ほぼ観れなかったのはお約束であろうかタラー

 

さて、それからが実を言うと大変だった。「刀剣乱舞」のゲーム自体は既に始めていて、その上での「アニメ見て欲しい」だったのである。

 

「黒子のバスケ」の原作が終了し、番外編も終わったら、少し落ち着いたかと思えば落ち着かず、かなりの間、ずっと「黒子のバスケ」の話をしていたように思う。

しかし、新たな興味が「刀剣乱舞」にいくと、当然ながら今はほぼ99%が「刀剣乱舞」の話題になってしまった。

 

刀剣の名前、刀剣男子の呼び名(ニックネームなのか?)を出しながらペラペラ話し続けるが、残念ながら全く以って判らない。何一つ理解できないのである。

 

「まんばちゃんが…」「乱れちゃん、女子みたい(画像を見せられる)」「●●ちゃんが…」「△△ちゃんが…」

 

苦笑いしか最早出ない。ガーン

全く誰の事なんだか判らないのだ。フルネームでも判らないものが、あだ名で呼ばれたら最早理解不能であろう。

興味を持てれば良いのだろうが…本人にも言ったが、私は今やってる物だけでいっぱいいっぱいである。これ以上やってられないし、何より興味が持てないアセアセ

 

刀剣自体の知識は、「粟田口」と言われれば、「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が使っている刀剣も粟田口だったな…とか、「長船」というと、確か「居眠り磐音」で磐音が使っていた刀が長尺の長船なんとかだったな…ぐらいの知識とも言えないものしか持っていないのだ。

 

黒バス以上の厄介が舞い込んだのである。

 

「刀剣乱舞」というと、女性に大人気のオンラインゲームで、簡単に言うと、プレイヤーが審神者なる者となって、自分の本丸を構えて主となり、刀剣の付喪神を刀剣男士として顕現し、歴史を改ざんしようとする歴史遡行軍(だったかな…)なるものを退治すべく刀剣男士を遡行軍が現れた時代に派遣して退治する…というゲームである。

ゲームをする人数分の本丸があり、そこでどういう妄想を繰り広げようとも自由勝手なのだ。

 

いつぞやか、東大阪市にある石切神社において、「石切丸」という刀剣を特別展示する事になったとかで、刀剣乱舞女子が殺到してニュースになっていた事がある。

彼女らはきっと、刀剣男士の「石切丸」を想いながら見ていたのだろうが、無関係の人間には女子がどうしてこんなに集まってくるのか意味不明だった事だろう。

 

トモカも見たかったのかと思ったら、トモカはこの騒ぎには随分冷めていて、

「刀剣そのものには興味無いんだよね…刀は道具だし、歴史上の人物の添え物でしかないと思ってる」

と、真の歴史ヲタクであるトモカは言い切った。

歴史的に見れば滅茶苦茶な設定の、歴史を扱った某ゲームの影響で、「歴女」なる言葉ができたが、彼女はその「歴女」と一緒にされたくないのだそう。

確かにトモカは日本史には詳しい。よく知ってるな…と感心してしまう程の知識量は、子供の頃から興味を持ってあらゆる本を読んでいたかららしい。

そのせいか、彼女は京都や奈良が大好きなのである。

 

ところで、その「刀剣乱舞」だが、2,5次元の舞台化もされていて、ストレートプレイの「刀ステ」とミュージカルの「刀ミュ」の二種類があり、昨年の紅白にも「刀ミュ」メンバーが出演していた事で、結構世間に広まったのではないかと思う。もう何作も作られており、「刀ミュ」に至ってはフランスでの上演すらあったほどである。

人気作品である為、当然の如く映像化作品となり、多くの主たちが購入し、舞台のチケット争奪戦を繰り広げ、敗れ去った者は更にライブビューイングに賭ける。

当然、そこにはトモカも当てはまる。

 

そしてついに、我が家に舞台の映像作品が持ち込まれてきたガーン(彼女らは『円盤』と呼ぶのだが、この言い方って、最近では当たり前の物なのだろうか…)

 

私が判るキャラクターは「三日月宗近」ただ一人である。

アニメでメインなのかしょっちゅう目にした「へし切長谷部」も何とか判る…そんな人間が観ても大丈夫なのだろうか…そう思わないでもなかったが、私自体は、どんな作品を見せられても案外楽しく見てしまう質であり、例え押し付けられたものでも取り敢えずは観る事にしている。ライブ映像も同様だし、舞台映像も同じくしっかり観る。

 

なので、「一緒に観よドキドキ」と、持ち込まれたそれが何作もあっても、時間が許す限り共に観た。

 

長くなってきたので、(7)へ続く…。