無料ホームページ作成サービスであるWixやJimdoを自社ホームページに使っていいのかと、たずねられることがよくあります。

 

結論から言うと、大きな問題はありません

 

無料ホームページに表示される広告も、Wixではごくわずかで、会社のブランディングを大きく損なうものではありませんし、GoogleやYahoo!の検索結果にも問題なく表示されます。

 

インターネット上に自社の情報が存在していない状態が一番いけません。つまりホームページがないという状態です。

 

あとからいつでも作り変えはできますから、もしホームページがなくて迷っているのなら、すぐにホームページ作成を始めましょう。

 

とはいえ、無料ホームページでは独自ドメインが使えません。

SEOの観点からも、自社ドメインを育てる意味も含め、早いうちから独自ドメインのホームページにするのが理想です。

 

Wixなら、ひと月あたり416円のドメイン接続プラン(年払い)にすることで、小さな広告は出ますが、独自ドメインのホームページをすぐに実現することができます。まずはテンプレートを選んでみて、触ってみるといいかもしれません。

 

 

 

 

 

ところで、ホームページ費用の内訳は?

 

ホームページをインターネット上へ公開するのに必要なものは

 

  • ホームページのデータ(HTMLファイルなど)
  • それをアップロードするためのサーバー
  • ホームページのURLを決めるためのドメイン

 

以上の3つです。

 

サーバーは、さくらのレンタルサーバ なら月額515円、ちょっと高めのCPIでも月額3,800円(税別)。

 

ドメインは、ムームードメインで「.com」を取得すると年額1,280円(税別)です。

 

そうなると、あと必要なのは、ホームページデータの制作にかかる費用、ということになります。

 

この制作にかかる工程が、サーバー・ドメイン設定も含め、各業者ごとに違うため、ホームページ制作費用も大きく違ってくるというわけです。

 

ただ、注意しないといけないのは、高い業者はぼったくりで、安い業者が良心的、ではないということ。

 

プログラムをいちから記述してホームページを作る制作会社では、100万円以上かかることも珍しくはありません。その代わり、実装したい機能を妥協することなく実現してくれるでしょう。

 

また、売り上げアップのための工夫を施されたデザインや、SEOを強化したコンテンツを制作した場合も、やや高めの費用がかかりますが、それ以上の費用対効果が見込めるのなら、十分値打ちのあるものといえます。

 

また、私の提供している「3時間3万円Wixホームページ」は、Wixの特性を最大限に活かしたサービスで、依頼者と打ち合わせしながら3時間でホームページを作成し、SEO設定して公開するというもので、ある意味「目の前で突貫工事」と言えます。

 

とりあえずホームページが欲しい、あるいは最低限のページだけでいい、あとは自分で作りたい、という人に向いています。

 

このように、ホームページの用途や目的によって、必要とする費用も変わってくるということになります。

 

 

無料ホームページでもビジネスに使って全然OK!

無料ホームページは、サーバーの設定をする必要もなく、ドメインも無料のものが使えて、Wixなら「アカウント名.wixsite.com/サイト名」といったURLになります。

 

ページの中身であるコンテンツは自分自身で書くわけですから、費用はかかりません。

 

はたして、そんなのでいいの?と思われるかもしれませんが、会社概要パンフレットなどがあれば、それをそのままホームページに書き写すだけでもOKです。

 

要は、業務内容・会社概要がわかって、連絡先があればそれでいいのです。

 

 

ドメインは自社で管理しよう

 

無料ドメインでもいいのですが、やはり自社のドメインが欲しいという場合、ムームードメインなら年間千円程度で「独自ドメイン」が取得できます。取得手続きも簡単で、あとは年に1回料金を払うだけ。何も難しくはありません。

 

少し設定が必要にはなりますが、ほとんどの無料ホームページサービスに適用することができます。もちろん、Wixにも使えます。使いたい希望のドメインがある場合は、先に取得しておくのも一つの手です。

 

もし、このドメインを業者が管理している場合は注意してください。その業者を解約する場合に、ドメインを使わせてもらえない、あるいは「移行費用」と称して高額請求されることがあります。

 

ほとんどのホームページ制作業者はそんなことしないと思うのですが、そういう事例もありますので、大事なドメインは自社で管理するようにしましょう。

 

【追記】最近の相談内容で、「知り合いに作ってもらったんだけど連絡が取れなくなって…」というのをいくつか聞きます。更新時期になってもドメインは更新されず、取り戻すこともできません。

 

こういうこともありますので、ドメインは自分で取得して、「これを使いたい」と制作者にドメイン設定だけお願いするのがいいかもしれません。それを断られるようなお相手なら、見送るのが賢明かもしれません。あとあとトラブルになるかも…

 

 

WordPressのメリット・デメリット

 

世界シェア6割のCMS(コンテンツマネージメントシステム、ホームページを作るためのプログラム)であることから、多くの人が使っていて情報も豊富です。

 

しかしそれは、同時に、サイバー攻撃の標的にもなりやすいとも言えます。実際、ひんぱんに「更新」作業をうながす通知が管理画面に来ますが、あれはシステムの脆弱性をつねにアップデートしているからなのです。これを放置するとハッキングの危険にさらされることになります。

 

【追記】

知っておかなくてはならないのが、WordPressはオープンソースのフリーウェアであるということ

 

責任持ってシステム管理している企業があるわけではありません。アップデートなどは、WordPressヘビーユーザが有志で行なっているにすぎません。つまり、自己責任で利用する必要があるということです。

 

特に今問題になっているのが、放置されたWordPressサイトによるサイバー被害

インターネット上の情報をググって、適当に作成したWordPressサイトが、いつのまにか途中でほったらかし…身に覚えないでしょうか。

 

こういう放置されたWordPressがハッキングされ、踏み台になりさらにサイバー被害が広がるという悪循環が起こっているといいます。

ですので、サーバ・プログラムなど管理のできない人は「WordPressを使うべきではない」と言ってもいいかもしれません。

 

 

Jimdoのメリット・デメリット

 

クリック操作で、テキストを入力し、画像をアップロードして、ホームページを作成するので、とても簡単。商品5点までなら、無料でショッピングカートが使えます

 

見たままの操作感がわかりやすいのですが、うっかり削除すると元に戻せません。また、フォームの設定やコンテンツの位置など、あまり細かいデザインは実現できません。

 

 

Wixのメリット・デメリット

 

クリック操作でテキストや画像を編集するのはJimdoと同じですが、決定的に違うのは、ドラッグ&ドロップで好きな位置にコンテンツを配置できること。また、アプリの追加で、ネットショップや予約システム、メルマガ、自動メール、掲示板、会員登録、音楽配信、動画販売など多彩な機能を追加できます。

 

【追記】

それだけではありません。2018年12月、Wixは総合ビジネスソリューションとしての機能(Ascend by Wix)を発表しました。

 

Wixホームページを母艦とし、問い合わせや申し込みのあった顧客をリストとして管理し、メールマーケティングを行ったり、コミュニケーションを行ったりのマーケティングツールとしても使えるようになったのです。

 

また、Googleと提携しているという強みをいかして開発されたSEOツール「Wix SEO Wiz」により、公開したホームページを30秒でGoogleにインデックスさせることができるのも、大きなメリットです。

 

人工知能によるホームページ作成機能、Wix ADIもようやく日本語対応されました。業種にもよりますが、いくつかの質問に答えるだけでホームページを自動で作成してくれるのは、とても新鮮です。

 

 

デメリットは、ページや画像が増えたりすると表示が少し遅くなること。しかしこれは、Wix Codeという新しい技術により、動的ページ生成を利用することで回避できる選択肢が増えました。

 

 

その他のCMSのメリット・デメリット

 

世界シェア2位、3位のCMSとして、Joomla!(ジュームラ)とDrupal(ドルーパル)があります。

 

Joomla!はホームページに言語を追加するだけで、簡単に多言語化することができます。1つの国でいくつもの言語を使うのが当たり前な海外では、当然の仕様なのかもしれません。ただ、国内で使っている人がそれほど多くないため、情報収集に手間がかかりそうです。

 

 

Drupalは、大規模案件にも耐えうる細かな拡張性と、サードパーティモジュールもサポートするセキュリティチームがあるのが特徴で、政府や大学のホームページによく使われています。それだけに、かなり敷居は高いように思いました。難しそうです。

 

 

ここまですべて、海外のCMSでした。そこで、国産のCMS「baser CMS」を紹介したいと思います。

 

baser CMSは、日本人が日本人のために作ったCMSで、日本の企業が使いたいと思うであろう機能が搭載されているのが特徴です。

 

Windowsで慣れ親しんだ、フォルダ構造で表現されたホームページの階層と、複数設置可能なブログ、添付ファイルも利用可能なメールフォーム、郵便番号による住所の自動補完など、これらがマウス操作でホームページに設置できます。

 

海外のCMSだと、不具合が起きた場合に助けてくれる相手がいないものですが、baser CMSなら「僕たちに何でも言ってください!」とbaserCMS公式エバンジェリストさんの心強い返事を聞くことができます。

 

WordPressに代わって、安心して使えるCMSとして、私がもっとも今注目しているもの。この夏のCMS夏祭りで一目惚れしたのでした。

 

ただこれも、使える人がごく少ないので、制作依頼をするにはコネクションが重要かも(笑)ちなみになんと、エバンジェリストさんが私のTwitterのフォロワーさんだったという偶然。これはきっと運命かもしれません。

 

 

 

 

まとめ

 

無料ホームページとしてWixとJimdoを、サーバー設置型のCMSとしてWordPress・Joomla!・Drupal・baser CMSを紹介しました。

 

無料ホームページは誰でもすぐに始められます。一方、サーバー設置型のCMSはやはり専門家による作業が必要です。

 

簡単でもいいので早くホームページが欲しいなら無料ホームページを、機能的なホームページが欲しいならサーバー設置型のCMSを選ぶといいでしょう。

 

いずれにしても、各CMSの特徴を知った上で、自社のITスキルも考慮しつつ選ぶと間違いがありません。

 

ただし、無料ホームページで始めて、あとでサーバー設置型のCMSに移行を考えているのなら、あまり先延ばしにしないのが得策です。

 

WixとJimdoは、ホームページデータのエクスポートができません。ブログ記事が増えると、それらはすべて手作業コピペでの移行になり大変な作業になってしまうからです。

 

もし、Wixでホームページを作ってみようと思われたら、ぜひこの本をお求めください。アカウント作成から、ネットショップ、予約システムのついたホームページを作る手順が図解されていますから、その通りにすればホームページが完成します。

 

⇒ まずはWixテンプレートを見て、軽く触ってみましょう

 

 

 

 

 

 

2017.09.24 8:00

2018-06-11 13:23:39