どうもこんにちは、りんですm(_ _)m
公開場所の写真
常陸太田市天下野町
台風も通り過ぎ、各地に大量の雨を降らせたと思いますが、皆様の所は大丈夫だったでしょうか?
私の所は家から見る分には大丈夫そうですね…
だが、台風の影響っていうか気圧の変化により喘息の発作を起こしてしまいまして、半分死んだようになっていました(;´Д`A
観に行ってる時じゃなくて良かった( ´ ▽ ` )ノ
さて、集中曝涼2日目は1日目よりも雨脚が強くなり、公開時間が10時から13時までと2時間短縮となりました。
また、数ヶ所は公開自体も中止となりました。
特に、水戸徳川家墓所は事前応募だったのに、2日目に見学予定の方は残念だったろうと思います。
常陸太田市下宮河内町
菊蓮寺(きくれんじ)
常陸太田市下利員町
西光寺(さいこうじ)
常陸太田市増井町
正宗寺(しょうじゅうじ)
常陸太田市中染町
中染阿弥陀堂(なかぞめあみだどう)
常陸太田市天下野町
東金砂神社(ひがしかなさじんじゃ)
元々、2日目は国重文の仏像2体をゆっくりと観ようと後に回していたのですが
1日目終了後に2日目公開短縮の情報を掴んだ時、おのずと2日目の予定がキツキツに…
公開中止にならんで良かった( ´ ▽ ` )ノ
国重文は、西光寺の木造薬師如来坐像と中染阿弥陀堂の鉄造阿弥陀如来立像です。
薬師如来坐像は平安後期の作とされ、定朝様式の仏像となります。
寄木造りの漆箔彫眼、飛天を配した光背、九重の蓮華座…
もぅ、いつまでも観てられる(o´艸`)
こちらの御座す西光寺、徳一の開基で正式名称は田谷山医王院西光寺と言いまして、現在は無住で本堂すら無い寺ですが、所蔵が素晴らしい。
明治に火災により本堂焼失も、近隣住民により運び出され今に残ります。
また、仁王門の仁王像も県指定になっておりまして…こちらは火災により手が欠損してしまってますが、なかなかのものです(≧∇≦)/
茨城の片田舎に平安末期の仏像があるのが不思議ですが、とある資料「奥七郡からの出発、茨城・常陸佐竹氏の軌跡」にこの仏像は佐竹氏初代・佐竹昌義の正室が願主だとありました。
実は昌義の正室、あの奥州藤原氏の藤原清衡の娘でして…
正室が眼の病に罹った時、西光寺の観音様に祈ったところ治ったとされ、その御礼に薬師如来を造らせたとありました。
清衡の娘という事で、平泉から仏師を呼び寄せて造らせたのかも知れません。
ちなみに、岩城則道に嫁いだ清衡の娘は国宝になっているいわき市の白水阿弥陀堂を建立しました。
鉄造阿弥陀如来立像は、現在の東金砂神社の場所にあった東金砂山東清寺の末寺である持宝院に収められていた仏像になります。
こちらは幕末の元治甲子の乱により焼失してしまいましたが、鉄造という事もあり焼失から免れたのだろうと思います。
こちらは前出の薬師如来坐像と違い、造られた年がはっきりしていて鎌倉時代・弘長4年(1264)の作になります。
仏像裏面に銘文があり、写真に写しましたが見辛いので記載
奉治鋳法然寺阿弥陀如来立像
大檀那桐原左衛門入道祭立
大工権守入道西念
勧進憎立仏房生年五十六
仏師日向坊良寛
弘長四年甲子四月二十六日
そんな訳で、桐原(とうばら)左衛門という方が大檀那で元々は法然寺という寺にあったみたいですね…
この桐原という方はこの辺りを治めていた豪族だったとされまして、そうなると旧水府村の廃寺になった寺院を調べると法然寺を特定できるかも知れない( -`ω-)✧
さて、鉄造という事もありまして…
よくよく見るとバリに見えるもの付いたままになっていますが「鎌倉時代のバリ」と考えると、ただのバリでも有り難みのあるバリに(笑)
こちらの阿弥陀如来立像は大洗町にある西光院の木造阿弥陀如来立像を模して造られたと、最近の研究でそうと分かって来たそうです。
西光院自体は参拝した事はありますが、阿弥陀如来立像は拝観した事がないので、機会があれば是非観てみたいものです。
実はこちらでものすごく有難い体験が、公開のスタッフから触ってもいいですよと…
勿論、阿弥陀如来様を触ってきました
嬉し~い!
‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/››
国重文の仏像を触れるなんて、めったに無い事ですよ( ´ ▽ ` )ノ
まぁ、今までにこちらの阿弥陀如来様は何回か触ってますけどね(笑)
先にちょろっと書いてますが、東金砂神社に鐘楼があるのはこれが東清寺のものであったのがわかるかと…
毎回、この集中曝涼ではスタンプラリーも行われており、スタンプ3つの缶バッジ
そのうち行こうっと♪( 'ω' و(و "
とまぁ、天気は最悪でしたがなかなか楽しめた集中曝涼でした。
でもな…詳しく書くのは避けますがスタンプラリーの件で常陸太田と常陸大宮で微妙に足並みが揃っていなく、こういうのを見るとお役所仕事だなとσ(^_^;)
さて、今週末は笠間市の文化財公開に行く予定です
こちらも国重文の仏像が3体観れます、触れないけどね(笑)