最近、眠れないとか熟睡できないという声をよく耳にします。

不眠にはその人の感じ方に個人差があると思いますが、東洋医学の不眠のとらえ方と原因をいくつか挙げてみたいと思います。

とにかく目がさえて眠れない状態は、疲れすぎや産後、病後に多く「肝」の機能が低下して血液が不足、または本来「肝」に戻らなくてはいけない血液が戻っていないと考えます。

「肝」は「怒る」という感情からも弱る臓器とされているので心の安静が保てないストレスの多い状態も不眠の原因とされます。

他にも寝つきの良し悪しは「脾・胃」が司るので、空腹も満腹も「脾・胃」の働きを亢進して睡眠の邪魔をすることになります。

漢方の養成法では、自然の気に身体を調和させることを勧めています。
日の入りとともに寝て、日の出とともに起きるということです。つまり夏は遅寝早起き、冬は早寝遅起きなのでなかなか現代人には難しいですね。

漢方では昔からの民間療法でタマネギ・ニンニク・ノビルなどのネギ類特有の成分の臭いを不眠症の妙薬としてきました。
なんと玉ねぎは刻んで枕元に置いたり、煎じて飲んだりします。ニンニクやノビルは焼酎に漬けて薬用酒とし、就寝前に一杯飲んだりします。

ネギ類は独特な香りがして取り入れにくいですが・・・・ネギ類の香りが苦手でない方は試してみてください(*^^*)

あと、不眠症によい食材としては、ネギ、タマネギ、ユリ根、シソ、キク、クルミ、コムギ、モヤシ、そして中華材料としてキンシンサイ、ナツメもおすすめです(*'▽')