魅力開花サロンBloom
東京表参道
数年前、色んなことに頭を悩ませて
疲弊していた私に対して
とある女性がこんなことを言ってくれました。
「好きなことを仕事にして、
これまでの経験を全て活かして、
まさに私の理想の人生です！」
と。
あの言葉はとても感慨深かったです。
頭を悩ませまくっているこの人生にも
"理想"だと言ってくれる人がいる。
もちろん彼女は
私がどんなことで悩んでいるかなんて
知らないけれど、
それでも私は
誰かにとっての理想的な場所に
身を置けているのだ。
そう思ったら
なんだか頑張れる気がしました。
あなたが嘆いているその人生は
どこかの誰かにとっては
羨ましい人生かもしれない。
「いやいや、私の人生は
羨ましがられる人生なんかじゃないですよ」
そんな声が聞こえてきそうだけれど、
求職中の人からしたら
会社勤めしている人は羨ましいし、
逆に激務の人からしたら
働いてなくても
たっぷり時間がある人が羨ましい。
成功した芸能人を羨ましがる人もいれば
「自由に生きられる一般人になりたい」
と思い、引退する芸能人もいる。
都会の生活に憧れる人もいれば
のんびりした田舎の生活を求める人もいる。
独身は既婚者を羨ましがり
既婚者は独身を羨ましがる。
人は無いものねだりが得意なのです。
少なくとも
安全で平和な日本に住んでいること自体、
世界中の人から見たら
羨ましいことなのではないでしょうか。
かれこれ10年ほど前、
3人の子供とキャリアのすべてを手に入れた
高校時代の友人の人生を
羨ましく思っていたけれど、
蓋を開けてみると彼女は彼女で
私の人生を羨ましいと思っていることが
判明しました。
(当時は夫婦2人暮らし、仕事はお気軽なバイト生活、
そんな生活が優雅に見えて羨ましかったようです笑)
私としては
子育てをするわけでも
キャリアを積んでいるわけでもない人生を
「社会的になんの生産性もない」
と感じてしまい悩んでいたのですが、
毎日めまぐるしく働く彼女にとっては
私の自由気ままな生活は
喉から手が出るくらい欲しい生活だったんですね。
結局、どこにいても悩む時は悩むし
別の環境の人を見て
羨ましくなるということ。
逆を言えば
自分の人生は誰かにとっての理想の人生
だということ。
「置かれた場所で咲きなさい」
と言うけれど、まさにそうかもしれません。
そのことを胸に刻みながら
どこかでこの人生を理想だと思ってくれている
「誰か」の分まで、
悔いなく人生をまっとうしようと
思ったのでした。
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