1.Samuel Kamau Wanjiru(KEN)2:06:32(OR)

2.Jaouad Gharib(MAR)2:07:16

3.Tsegay Kebede(ETH)2:10:00

4.Deriba Merga(ETH)2:10:21

5.Martin Lel(KEN)2:10:24

6.Viktor Röthlin(SUI)2:10:35

7.Gashaw Asfaw(ETH)2:10:52

8.Yared Asmerom(ERI)2:11:11

9.Dathan Ritzenhein(USA)2:11:59

10Ryan Hall(USA)2:12:33


13Tsuyoshi Ogata(JPN)2:13:26

76Atsushi Sato(JPN)2:41.08


「ケニア生まれ日本育ち」でおなじみの(←マスコミがしきりに言ってたのが非常に気になった)サムエル・ワンジル選手(ケニア)が、オリンピックレコードの2:06.32で見事優勝しました。


35キロ地点の給水にワンジル選手が失敗した時は、思わずどうなるかとハラハラしてしまいましたが、去年の12月・福岡国際で最後までデットヒートを演じたデリバ・メルガ選手(エチオピア)が、自身のスペシャルドリンクをワンジル選手に渡すという国境を越えた友情を感じ、思わずメルガ選手が天使に見えました。(メルガ選手は、その後36km過ぎのワンジル選手のスパートに付いていけずに失速。結果4位をいう結果になりました。ワンジル選手もスパートをする際、「スピード上げます!」と後にいるメルガ選手に、アイコンタクトをしていた感じもしましたが。)


インタビューで、恩師の渡辺先生や森下監督の名前、そして流暢な日本語にはワンジルくんの優しさなどが滲み出ていて、日本育ちな感じが出ていてよかった。(←ただの贔屓目です。)


後、所属先のトヨタ自動車九州との問題も触れていましたが、駅伝練習主体の今の環境では限界があるとして所属先を変えたいとの事でした。6月に弁護士を通じ退職届を内容証明で送ったというニュースを聞いた時は、ウソでしょう?と思いましたが本当だったんですね。日本を拠点にしてマラソンベースで練習させてくれるチームって、モグスくんが来年入社するアイデム??あっ、ミズノもありなんですかね。


ワンジルくんが、毎年正月・駅伝を走ってくれる機会がもうないと思うと寂しいですが、本人が決めたことですから、是非頑張ってほしい。来年のベルリンオリンピックでは、世界記録の挑戦も視野に入れてるらしいので、本当に楽しみです。打倒!ハイレ・ゲブレセラシエ!!


そして、日本マラソン陣、尾方 剛選手・佐藤 敦之選手、色々と言われてますが、まずは初めてのオリンピック挑戦、本当にお疲れ様でした。


尾方さんはレース後のインタビューで、目標設定タイムを2時間13分と考えていたようですし、最初の位置取りが悪かったと言ってました。最初28位くらいだったと思いますが、終盤暑くなったレースになったところから、盛り返して13位でゴール。さすが粘りの尾方さん!というレース内容でした。

佐藤さんは、無念の76位。今年5月辺りに行っていた、地元福島の調整では笑顔だったので「大丈夫」と思ってたのですが、海外で行ってた合宿で体調不良で緊急帰国してたのもあり、最後まで調子が上がらなかったようでした。ただ最後まで棄権しなかったのは、佐藤さんらしかったです。そして、レース終わりに、いつもの深々と礼をするところも忘れないところも佐藤さんらしくて、良かった。この悔しさを、是非次のレースにぶつけてほしいです。


ついに、オリンピックも終わってしまいましたね。今回、私自身いろいろ感情移入をしてしまうオリンピックでした。

特に陸上競技は、代表選考会から今年はほぼ見ていたので、予選敗退した時は正直悔しかった時もありましたが、4年間の苦しい過程を少しは知っているぶん、またエールを送り続けたいと思いました。

今度の大きな大会は来年にベルリンで開催される、世界選手権。

選手の皆さんにとっては、大きなお休みを取れそうにはないようなスケジュールだとは思いますが、帰国したらまずはゆっくりしてください。


参加された選手の皆さま、全面サポートをしたスタッフの皆さま、本当におつかれさまでした。

感動をありがとうござました。