今日の朝から、久しぶりにわくわくする様な国内女子のレースが
見れると思うと、朝から緊張していました。
前述タイトル通り、こういう風に思っていた方は多いかと感じます。
いちかばちか自分の可能性を信じ、未知の世界に見えない恐怖とプレッシャーに
悲壮感を感じながらも、スタート地点に立った気がします。
直感的に最初福士選手は飛び出すのではと思ってたので、トラックから福士選手の
ペースになったとたん興奮して、並々ならぬ彼女の勝利の執念を
感じてしまいました。
それから30キロまではずっと福士ワールド、後続との差最大2分。
しかし、未知の世界に入った途端に彼女の脚力の歯車が狂い始めました。
34キロ過ぎにマーラ・ヤマグチさん(イギリス)に抜かれてから、もう優勝への
気力も失せ、いつもの福士選手ならそこで一回後ろにつくはずなのですが、
全く動かなかった・・・のではなく動けなかった。
うつろな目、顎が苦しそうにあがっても、彼女は精一杯の力で腕を振ることで
何とか脚を前に出していました。
沿道の多くの観客の皆さんが、福士選手と一緒に走りながら精一杯応援
していたからです。
こんなレース光景、本当にはじめてみました。
こんなに沿道の観客の悲鳴に近い応援の大きさに圧倒されました。
最後はキロ7~8分かかってたかもしれませんが、何度か転倒しながらのゴール。
本当に歩みを止めずに完走してくれてありがとうございました。
まだ福士さんは、25歳。10000Mの北京代表ならほぼ確実のはずです。
今日はとにかく休んで、明日また考えてください。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。
大阪国際マラソン 2008
優勝 マーラ・ヤマグチ(イギリス) 2時間25分10秒
2位 森本 友(天満屋) 2時間25分34秒
3位 ジュリア・モンビ(アルゼ) 2時間26分00秒
19位 福士 加代子(ワコール) 2時間40分54秒