​変化したデート



先週から離乳食がスタートして


何とも言えない顔をしたり

口の端から出したりしていたお米


でも、日を追うごとに

上手に食べられるようになって

無事に量が増やせたので


今週から

野菜を追加する事にした


以前から計画していた


日曜の夜に

まとめて作り置きをやってみる事に


今週は人参、かぼちゃ、玉ねぎ


あらかじめ皮をむいたり

使う量を切って置いておいたから


続きは夫がやってくれました


和食の料理人をやっているので

離乳食に前向きな夫は


母乳が出せない俺が

活躍出来るのは離乳食くらいだ


と、始める前から

かなり意気込んでいたので


しっかり甘えて

お願いする事にしました


めちゃくちゃ

こだわりたい訳ではないけれど


食は大切だと思うから

美味しく食べさせてあげたいし


料理人の夫が

一緒に作ってくれるのは心強かった


ブラウンのフードプロセッサーを

離乳食用に買っていたから


人参と玉ねぎは

しっかりと柔らかく煮込んで


カボチャはチンして

皮を全部取り除いてつぶしました


あっという間に綺麗につぶれていて

見ていて気持ち良かった


そこから裏ごしするのですが


流石のプロなので

手つきが良すぎて爆笑しました


綺麗に裏ごしされた野菜ペースト


カラフルなペーストが

冷凍ストッカーに並べられた時に


なんだか胸が熱くなりました


ミルクばかり飲んでいた息子が

野菜を食べはじめるんだ


そう思うと

何とも言えない気持ちになりました


夫に作ってもらい

私が洗い物をすると言う形で

完成した離乳食


産前、私たちは

毎週日曜の夜ドライブをしていて


唯一の夫の休みは

ドライブで締めくくられていました


どうでもいい話しから真剣な話しまで

何時間も話し続けました


時には泣きながら

喧嘩しながら走ったいろいろな場所


言いにくい事も

真っ暗で顔が見えにくい車内だから

伝えやすかった


何年も続いた夜中のデートは

妊娠をキッカケにお休みになりました


もう行けないんだな

そう思うと、凄く寂しくなって


センチになった妊娠後期


3人が嫌なんじゃない

2人が無くなることが寂しかった


でも、そのデートは

形を変えてまた戻ってきました


ベビーモニターを見ながら

あーだ、こーだ言いながら作る離乳食


夜中のドライブデートは

夜中の離乳食作りデートに変わった


離乳食が終われば

また、このデートは無くなるけれど


きっとまた先で

形を変えて戻ってきてくれる


2人でお喋りさえ出来れば

それはいつだってデートになるから


今は

このデートを目一杯楽しもう


夫の作る離乳食を私が食べさせる


2人で育てている

それが何よりも実感できるから


やっぱり食は凄く大切


体も心も

栄養でいっぱいになっていく


どんなに日々がワンオペだろうと


こうして共に育てる事が出来れば

きっと息子は夫を好きになる


料理人の夫ですら

これは1人じゃ大変すぎる

と言っていたから


子供を1人育てると言うことは

とんでもなく大変だと改めて実感した


だけれど

どんな手間暇もかけたいと思った


たった、1回しかない育児だから


後悔のないように

全力で息子を育ててみたい


夫と同じ気持ちで

離乳食を作れる幸せを大切にしたい