​後期の気持ちとバースプラン



フォロワーさんと話していて

妊娠後期の頃の気持ちを思い出した


わりと最近のことなのに

なんだかとっても懐かしく感じて

文字に残したくなった


妊娠後期に入った頃

またつわりがキツくなってきて


圧迫される感じが気持ち悪くて

食べられなくなった


栄養とってあげたいのに

食べられない自分を何度も責めた


食べないのも良くない

だけれど食べられないジレンマに

ヤキモキしながら過ごした


逆子にもなったから

帝王切開が不安になったりもした


大きくなったお腹で吐くことは

すごく怖くて辛くて


謝ってばかりだった後期のはじめ頃


次第に落ち着いてきて

少しずつ食べられるようになったけれど


お腹が大きくならなかった私は

圧迫がすごかったのか

やっぱり量は食べられなくて

健診と健診の間が不安でたまらなかった


結論、無事に育ってくれたけれど


母体からの栄養で生きているって

わかっているから


後期づわりは初期のつわりとは違って


メンタルは

後期の方が辛かったかもしれない


バースプランを提出する頃

何を書けばいいかわからなすぎて


とにかく励まして欲しいとか

会陰切開が怖い

そのくらいしか思い浮かばなかった


結論、分娩時間が

72時間にもなってしまったから


励まして欲しい

そう書いたのは大正解すぎた


会陰切開に関しては

陣痛中それどころじゃなくて


麻酔しますね、と先生の声がした時


あー、はいはい

勝手にやって下さいって思ったし


切開しますね、と先生の声がした時


もー、どうでもいいし

好き勝手やって下さいって思った


だから怖いもクソも無かったし

怖いと書いたからといって何も無かった


出産してみて思うことは


優しい対応や声かけ

不安な時に励まして欲しいこと


そんなお願いは

具体的に書いたら良かったな、と思う


入院準備をはじめてからは

いつ前駆陣痛がくるのかってドキドキで


夜になるとソワソワしていた


破水したらシャワーも出来ないし

早めに入っておこうって毎日焦っていて


夫が帰宅するまでの時間が心細かった


結論、誘発分娩になったので

ドキドキの時間はドキドキしただけ←


そんな後期を過ごしていて

沢山の気持ちが通り過ぎたのだけれど


後期は初期とは違う不安に襲われて


何事もなく無事に産めるだろうか

私の命は大丈夫だろうか


胎盤は無事に剥がれるのか

出血はちゃんと止まってくれるだろうか


産後うつになったりしないか

息子を可愛いと思えるのだろうか


早産にならないか

私は母になれるのだろうか


止まらなく浮かんでくる不安に

何度も潰れそうになった


今までの人生で感じた事のない

なんとも言えない不安


でも、治療していた頃に比べたら

幸せすぎる悩みだから

軽々しく話すことが出来なかった


治療していた頃は

妊娠したら毎日キラキラすると思っていた


だけれど

つわりは初期も後期も辛かったし


妊娠中だから

胎児に良くないからって


食べられないものが思ったよりあって

検索しながら選んだりして

選択できるメニューは少なかった


健診は母体やベビーに

なにか問題があるかもしれない


そんな風にいちいち不安になったし


頭の大きさや体重が

平均とどのくらい違うのか気になった


平均内小さめと言われ続けたから

大丈夫なのか不安だった


7ヶ月から最後まで

全く大きくならないお腹に焦ったし


自分が緊急帝王切開で

予定日より1ヶ月早く産まれたから


息子もそうなったらどうしよう

と、9ヶ月ごろから不安が大きかった


でも、そんな不安も

ひとりっ子と決めた今では


知ることが出来て良かったと思える


それもこれも

無事に産まれてきてくれたからだけれど


NICUに連れて行かれる息子の姿は

きっと忘れないと思う


総合病院で良かった安堵感と

心配と不安の交差


陣痛は辛くて

お産の時は人生で1番痛かった


またあの辛さを

経験したいかと聞かれたら


絶対に嫌だと答えると思うけれど


経験出来てよかったと思えるのは

きっと息子に会えたから


痛さは忘れると言うけれど


産後1ヶ月半経った今

痛かったと言う事は思い出せる


ただ、文字にすることが出来ない程

説明出来ないのは


きっと忘れつつあるからだろう


そして思うことは

不妊治療を経験していなかったら


私と夫は

とっくに別れていたかもしれない


夫が居たから息子がいる


その事実を大切に思う事が出来るのは

ちゃんと踏みとどまれるのは


辛くて長い苦しい道を

手を繋いで歩いてきたからだと思う


私は結果論でしかないけれど


いつか待ち望む人の元へ

正しくベビーが来る事を願おう