「ねー、タカト聞いてるー?」




あれから数日。僕らはいつもの日々を過ごしている。






正直、初めての告白で振られたのは辛かった。かなり落ち込んだ。でも、自分の気持ちを伝えたうえでマナミに嫌われてはいないと確認できた。この先可能性が無いわけじゃないことも。だから今は、良い友達でいようと思う。


「ねぇってばー」


「ごめんごめん。で、何?」


「だから、あの日なんでタカトも駅にいたの?」







「あー…この辺だといいもの見つかんなくてさ」


「え?」


朝からカバンの中に隠していて、いつ渡そうか迷っていた物をマナミの手のひらへ。彼氏にはまだなれなかったけど、これくらいのことはさせて欲しい。僕が傍にいられる間くらいは。これからに対する期待も込めて。


「ちゃんと誕生石調べて選んできたんだ。気に入ってくれるか不安だけど…喜んでもらえると嬉しい」






マナミの手のひらでは、紫水晶の瞳をしたウサギのぬいぐるみが笑顔で鎮座している。




「誕生日おめでとう。これからもよろしく」












rilyです


faulty、一応最終話となります(一応…?)


なんかいつもより締り感少ないかなーとか思って←




なんとか3月中に終わらせられてよかったです


ちょっとグダグダだけど


タカトくんほんとに一途でいい子…(´□`。)


プレゼント何にしようか本当に悩みました笑


紫水晶(アメジスト)の意味とか調べてもらえるといいかも…






最後までお付き合いいただきありがとうございました!!