2回目の本の紹介です。3ヶ月ブログをやってきてこのカテゴリーを使うのが2回目なんて…(笑)いや、本はちゃんと読んでますよ。なかなかそれをまとめられなくって…って言い訳ですね。
今回は企業スポーツについて書かれた本です。6月に出版されたばかりの新しい本です。最近はバレーを初めとして企業スポーツはプロ化にするべきだ!という声があちこちで聞こえてきます。バスケットボールはbjリーグというプロリーグが発足されることになって、企業スポーツ界にもいろいろ大きく影響を与えていることだと思います。
この本では企業スポーツの生い立ちとどのような理念で企業スポーツが発達してきたのかということがかかれていました。その中で私が気になったのが当初、企業スポーツは「人材育成」を目的として始められたということでした。スポーツ選手にはビジネスマンとしての素質がある、ということやスポーツ選手と会社人という二束わらじをはかすことで、いざスポーツをやめたときでも会社がどのように動いているのかという仕組みがわかっているから、スポーツだけで過ごしてきた人よりも適応しやすいということを挙げて、人間形成に大きく役立てるということが書かれてありました。
確かに、これってすばらしいことだと思います。一人の人間として素質を十分に生かせてもらえますしね。しかしスポーツのレベルということも考えると、この企業スポーツの理念とスポーツのレベルというのは必ずしも比例しないんじゃないか、ということが頭をよぎりました。
日本という枠組みを超えたとき、プロとしてバレーをやっている選手と会社社員とバレー選手の二束わらじをはいている選手とでは明らかに練習時間などバレーに対して割ける時間は大きく差が出てくると思います。また、以前小林選手のブログにも書かれていましたが「選手の中には社業に不安を覚えてバレーに集中できない人もいる」ということが起きてしまうのも事実のようです。企業スポーツと一言に言えど、チームそれぞれは異なる会社なので会社ごとで選手をどう扱っているのかは違ってくるでしょう。そう考えるとやはりスポーツ強化の面ではどうしても企業スポーツは不利なことが多いような気もしてしまいます。
私自身、バレーがプロ化するべきかそれとも企業のままでいるべきか決めかねているところがあります。だから今回こういう本を紹介しても「いや、コレは違うでしょう!」とか「そうだよね、その通り!」なーんていうことはいえないので、説得力に欠けてしまいますがプロ化すべきかしないべきかの議論をする際の企業スポーツの実態を知る重要な資料になることは間違いないでしょう。いろんなことを見聞きした上で議論はするべきですからね。
この本、なかなか面白いのでまた近いうちに違う論点を紹介するかもしれません。是非みなさんの意見も聞かせてくださいね。
- 沢野 雅彦
- 企業スポーツの栄光と挫折