こどもたちのアイドル
今、我が家の小さなベランダには
つぼみを抱えた牡丹と、
ついこの間まで、赤目柳の芽のようにちょこんと顔を出していた芍薬が、
デビューに向けて準備しています。
ずっと、小康状態だった芍薬。
去年、花の咲いているものを購入したので、何もない状態から観察するのは初めてでしたから
「ダメなのかなぁ・・・」
よく、ご主人様と顔を見合わせて話していました。
それが最近、つくしのように、少しずつ背丈を伸ばし
「頑張ってるんだよ」と、私たちに教えてくれたのです。
嬉しい発見でした。
去年の今頃ここで花を見事な咲かせていたクンシラン。
花の咲いている時期に、東側の玄関先へお引越ししました。
強い西日に当たって、葉が焼けてしまうからです。
玄関先へ移ってからも、暫くは美しいオレンジ色の花を咲かせ
我が家のちょっとした顔になりました。
いつものように水やりをしていると
「それ、なんていう名前なんですか?」と、
同じ階の若い奥様が、小さな女の子の手を引きながら声をかけてきました。
「クンシランっていうんですよ。」
「へぇ・・・そんな名前だったんだ。」
女の子が恥ずかしそうにこっちを見ています。
「あのう・・・知ってます?
うちの子もこのお花がすきなので、よく、一緒に見に来るんですけど
ここのマンションで、小さな子供さんのいるお宅、
子供が泣くと、お母さんが子供を連れて見に来るらしいんですよ。
『綺麗なお花がさいてるねぇ、
泣いていたら笑われちゃうよ』って。」
・・・驚きました。
趣味で育てている花に、そんなエピソードがあったなんて。
ウソのようだけど、これ、本当の話なんです。
今年も咲かせなくっちゃね。
そんな、子供たちのアイドルに最近異変が起こりました。
あんなに、青々としていた葉が突然黄色くなってきたんです。
全部ではなくて、一部の葉だけなんですが。
突然だったので、ちょっと心配しています。
「日照不良かなぁ・・・」
日陰でもクンシランは育ちますよねぇ。
「根腐れかなぁ・・・」
でも、土が乾いてからしか、水やりはしていないし・・・
一体どうしてなのでしょう?
もう、すでに小さなつぼみを抱えているクンシラン。
あとは、少~し背丈を伸ばして
キレイな花を咲かせるだけなのに・・・
大丈夫かなぁ・・・
ちゃんと、花を咲かせてくれるかなぁ・・・
もう少しだよ、頑張れ!頑張れ!
今年もこどもたちが、
オレンジ色の君の花を
楽しみに待っているんだから!