続きです
母の血管が破けた場所が脳のど真ん中で、地元の病院から救急車で札幌へ運ばれたが…
運ばれた病院には3人の脳外科医がいたが、3人共母の破けた場所の手術をした事が無く(それ程難しい場所)大学病院の医師を呼んで手術をした。

手術から3ヶ月がたちリハビリの病院に転院。
此処は我が家から、車で1時間の距離にある。
病室に車椅子で入った時、そこの窓から外を見たいと言った。
「ゆーゆー、此処は何階なの?」
「3階だよ!」
「ここから、飛び降りたい」
私は言葉を失った。
母の気持ちが分かるから…
今迄みたいな生活が出来ない事を母は理解していた。
そして、数週間がたった頃、「病院の天井ばかりみて過ごすのは楽な事じゃないわ」と…

母は辛く、悲しかったと思う。

それ以降自分の気持ちを言う事は最後までなかった。