そうと決まったら話は早い。

鎮痛剤の筋肉注射をすることに。

全てここまでの話は、数分おきにやってくる陣痛に耐えながら進行している。

過去に大きな手術を経験したことがある旦那さんに、「筋肉注射痛いよ~あせる」と言われるが、私は注射をされても気付かないぐらいケロッとしてる。

あと100本打てるわ。

そう思った。
それぐらい、陣痛に比べたら、こんな痛み屁でもない。

すぐ鎮痛剤が効き、まぶたがドローンとしてくる。
でも陣痛の痛みは消しきれてないので、陣痛合間にぐっすり寝て、陣痛来たら「きたーーー!!」と言ってマッサージをしてもらっていた。

と、ここで母が来たので、旦那さんとタッチ交代。
1時間ちょっとはこんな状態が続くだろうとのことなので、車内で仮眠を取ってきてもらうことに。

私、深い睡眠と陣痛のヒィヒィを繰り返す。

そして、どれくらい経っただろうか、寝ぼけながら陣痛が来たので目が覚めたら、脇に助産師さんが座っている。

モニターを真剣に見ながら。

私、ビックリして
「え?どーしました??」
と言う。

助産師さんが真剣な眼差しでモニターを見ていた理由は…


強い陣痛が来る度に、赤ちゃんの心配がものすごく下がるのだ。

昨日までとびっきり元気だった我が子の心拍は平均150くらいで、MAX170近かった。(だいたい赤ちゃんは大人の二倍の心拍)

そして、今日は平均130くらいだなぁ~下がったなぁ。と思ったものの、特に気にしてはいなかったが、強い陣痛が来ると、一気に80、ひどいときは50だいに下がった叫び
(ほんの1~2秒だけど)

陣痛が来る度に、助産師、母、私の三人でモニターを見守る。

やはり数分に一回は結構下がってしまう。

以前先生が
「1時間に90くらいの心拍が数回来るようだったら危ないかも」と言っていたのを思い出した。

ひええええぇぇぇぇぇ叫び

そして先生登場。
モニターを一緒に見つめる。

私「これ危ないですよねぇ…。」
先生「うーん…、今から促進剤打ってさらに子宮口開く点滴打って早く分娩に進行させれば産めなくはない、その間に危険な状態になったら緊急帝王切開になる可能性はありますねぇ」

旦那とお父さんを部屋に呼ぶ。

みんな神妙な面持ち。

でも赤ちゃん中々下がらない理由が他にもあったら(へその緒とか、その他物理的な問題)、これから色々打っても分娩までスムーズに進むとは限らない。
ましてや、私と私の子宮の疲労度もMAX。

最後に力いっぱいいきめるかも不安だし、ましてや赤ちゃんこんな状態でモニター見ながらドキドキしながらなんて、そんなリスク背負ってまで普通分娩に未練は全くなかった。

両親
→葬式の様な顔でうつむいたまま。
そんなんじゃ、当の本人が不安になるじゃないかー!!


→こんな時なのに、鎮痛剤でとにかく眠くて目が閉じちゃう。
呂律もちょっとおかしい…。
もう、帝王切開で産みたい…と思っていた。


その矢先、
「もう切って下さい!」



…といきなり旦那さん。



え!あなた!?
そこであなた最初に出てくる!?

切られるの私よ、私。

まぁ、もちろん旦那さんは、私が元々帝王切開で全然いいって言ってたのを知ってたから代弁してくれたんだと思うけど、この緊迫したシーンでしゃしゃり出るとは!?


後から聞くと、旦那さんは、もう私が陣痛の痛みでどんどん壊れていくのを見ていられなかったらしい。
そして、それに加えてこの状況。
彼には選択肢などなかった。

私もトロンとしながら
「私も帝王切開がいいです。この体力精神状態で、モニターで心拍見ながら痛みと不安に耐えて、危なかったら緊急帝王切開になるくらいなら、最初から帝王切開がいいです。」
頑張って呂律回る様に大きな声で喋った。

さっきまであんなに普通分娩をゴリ押しした先生だったが、さすがにこの状況でゴリ押しは出来なかったらしい。

両親、声も出ないぐらい撃沈している。
おーい、おーーーい!!
こっちに伝染するじゃん!

っていう私は、この神妙なシーンなのに、本当に心ここにあらずだったのです。鎮痛剤のタイミング!


そしてついに先生、
「本人達が希望するなら、帝王切開でいきましょう」


わーいビックリマーク
やっと我が子と会える…

その気持ちしかなかった。
どんな痛みにも耐える自信はあった。



実は帝王切開にしたいと思った数時間前、帝王切開で出産した友達に朝っぱらからメールして、色々聞いていたのだった。(なんちゅー余裕)
元々帝王切開覚悟してたこともあり、全く手術に抵抗はなかった。



そうと決まれば話は早い。
鎮痛剤がすっかり効いている私はまな板の上のマグロ状態。

気付いたら4~5人の手によって手術の準備が終わっていたのだ。

手術着に着替え、
浮腫み防止の着圧ソックス着用、
レントゲン、
点滴、
採血、
耳をちょこっと切って血がどれくらいの速度で固まるかの検査、
血圧計、心拍計の装着、
覚えているのはこれくらい。

これ全部夢の中で行われ、気付いたら手術室へ運ぶ用のベッドに乗せられていた。

そして、ドラマでよくあるシーン、
奥さんがベッドで手術室へ運ばれる時、旦那さんが手術室入口まで手を握ってついてくるシーン。
これ、やりました。

でも、手術受ける本人、未だ目がうつろ。
「は~い。頑張る~。」
と、ローラみたく適当な返しになっていたに違いない。

そして、人生初の手術室へ。


続く…、


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