こんにちは、リキュウコートです。 #278
今回も動画の解説を行います。
今回の動画は、磨きの仕上がりに大きな影響を及ぼす「ウールバフの選択」について詳しく解説する動画です。
この動画ではリキュウコートの「マルチコート剤」による磨き施工についてお伝えしており、施工前と施工後の仕上がり状態をお見せしております。
マルチコート剤は、通常磨きで使用する研磨剤によるコンパウンドの磨きとは違い、塗装表面上の不純物を分解除去し、同時に塗装表面をコーティング成分にて浸透補修を行うという特徴のある磨き施工です。
このコート剤の優れた性能により、特別な技能が無くても液剤の能力で勝手に仕上がってくれる液剤です。
※ 削らず除去と浸透の磨を同時に行う「マルチコート剤」
但し、動画でお見せしている仕上がり品質には特別な技能は不要ですが、液剤の性能が発揮される指定または推奨するツールの使用が必要です。
これは研磨剤によるコンパウンドの磨きにおいても同様な事が言えます。
磨き剤のみの性能・能力だけでは仕上がりの良さは実現出来ません。
本来の磨き剤の性能を最大限に活かすには、間接的に使用するツールの役割が重要です。
間接的に使用するツールとは何か?
磨き剤を主軸とすると、最も役割が大きいのは液剤を塗布して磨くバフです。
※ マルチコート剤の性能を発揮する推奨ウールバフ
このバフの良し悪しで磨きの仕上がりが大きく変わって来ます。
但し、バフ単体の性能・品質の高さで仕上がりが良くなるとは言い切れません。
今回の動画では、以前勤務していたコーティングメーカーにて商品開発に携わり、コート剤の開発やそれに伴うツールの選定でウールバフの作成にて様々なウールバフを検証し、構造的にも優れたウールバフが製造出来ました。
機械磨きの作業では強い摩擦が発生しますので、発熱を抑制する構造が求められます。
動画の中で説明しておりますが、ウールの編み込みを工夫し磨き作業中に発熱が抑制させる為に、凹凸のある表面になる構造となり発熱を抑制する特有の構造を持つウールバフです。
この時の磨き剤は、現在のマルチコート剤のベース商品ですが、狙い通りの発熱を抑制し仕上がり品質も良好でした。
この磨き剤のベース品から改良を進め、現行のマルチコート剤が完成したので、先程説明した発熱を抑制するウールバフで磨いた結果、仕上がり具合が少し濁る感じに仕上がりました。
それから、現行のマルチコート剤に合うウールバフを探しましたが、結果的に最も相性が良かったウールバフが、他社製品ではありますが現在マルチコート剤の推奨ウールバフとして指定しております。
このウールバフは構造的にも平凡なウールの編み込みで、磨きの発熱も抑制される構造ではありません。
しかし、現在のマルチコート剤との相性が良く、仕上がりにおいてもウール素材特有の「磨き傷」殆ど発生しない完成度の高い仕上がりが望めます。
※ マルチコート剤の性能を最大に発揮する回転式ギヤサンダー
※ 初心者で容易に扱える1万円ランダムサンダー
これは特殊な磨き剤のマルチコート剤だけではなく、コンパウンドの磨きにおいても同じですが、いくらウールバフ単体が性能においても優れた構造であっても、最も重要なことは磨き剤との相性です。
実際に磨いた相性と仕上がり品質により、平凡な構造や性能が劣っていても、磨き剤の性能を最大に引き出せるものが最良のバフと言えると思います。
様々な動画で、磨き剤・バフ・ポリッシャーなどのツールを単体で良し悪しを評価していますが、全てにおいて単体の性能だけを評価しても最良の組み合わせは見つけることは難しいと思います。
最良の組み合わせを見つけるには、積み重ねた経験と知識が必要であり、最終的には実際の作業によって発見されるものだと考えます。
その意味においても、推奨ツールを指定している重要性が理解して頂ければ動画の様な仕上がりに近づくのではないかと思います。
今回の解説動画にて磨き作業の理解が深まれば幸いと思います。
※ リキュウコートの性能を発揮するツール
このチャンネルでは様々な題材・素材を使いオリジナルコート剤の特徴である「塗装を削らない磨き」の能力をお見せし、色々な検証等を行っておりますので是非、他の動画もご覧下さい。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。