こんにちは、リキュウコートです。 #274

今回も動画の解説を行います。

 

今回は前回№206動画の続きで、ワックスの繰り返しの使用により雨ジミだらけのボンネットを、磨きにて補修する完成までをお伝え致します。

 

※ №207の動画でご確認下さい。

 

新車時から4年間、几帳面にお手入れを続けた結果が塗装表面上に薄く膜が張ったような状態に雨ジミだらけになってしまい、業者に磨きの依頼を断られた経緯の車です。

 

磨きでは対応出来ないと断わられた為、磨きに対する不信感もあるようで、ボンネットだけを磨いて欲しいという依頼です。

 

恐らくは、一過性の誤魔化しの磨きなのかを見定める考えだと思われます。

 

そう思われるのは当然だと思います。

 

ワックスを繰り返して使用した4年後の状態の写真

※ ワックスを繰り返して使用した4年後の状態

 

不純物の堆積で雨ジミだらけとなったボンネットの写真

※ 不純物の堆積で雨ジミだらけとなったボンネット

 

磨きを断った業者の味方をする気持ちはありませんが、ある意味正直な答えの様な気もします。

 

一般的に磨きを行うには、研磨剤で磨くコンパウンドを使用しますが、削る磨きで全てを解決するには難しい症状であるからです。

 

磨きと言っても塗装を剥がしてしまう磨きでは意味がありませんし、車の鉄板は抗張力鋼板と言い薄い為に、パネルの張りが弱い部分があるので塗装を的を射て削る磨きも非常に難しいからです。

 

私のコンパウンドを使用しない磨き、「削らない磨き」だからこそ依頼を受ける事が出来たのかも知れません。

 

私も30年に渡り塗装の磨きに携わっておりますが、コンパウンドだけの磨きでは対応出来なかったかも知れません。

 

リキュウコートの「削らない磨き」とは、塗装表面上にある不純物をクリーナー成分にて分解し軟化させたものを削らずに除去する磨きです。

 

除去と同時に、塗装表面をコーティング成分にて補修するという、他に類を見ない磨きの補修施工と言えます。

 

塗装を削らず不純物の除去と樹脂成分の浸透を行うウール磨きの写真

※ 塗装を削らず不純物の除去と樹脂成分の浸透を行うウール磨き

 

濡れた状態で磨けるウレタンバフによる仕上げ磨きの写真

※ 濡れた状態で磨けるウレタンバフによる仕上げ磨き

 

依頼を受ける時に、新車時にガラスコーティングを施工している事を知り、何とかなるのではないかと思いました。

 

マルチコート剤の磨きは新車時のコーティング被膜を削り落とす事無く、逆に塗装と同化しているコーティング被膜に食付く事により、通常以上に浸透が増す性能がある為です。

 

それにより、多少の塗装の浸食があっても樹脂成分にて埋める事が出来るのでは考えました。

 

簡単に一回磨くだけでは埋める事は出来ませんが、2回・3回と磨き重ねる事により埋める事が出来るのです。

 

勿論、埋める限界もありますので完全・完璧に修復できるとは言えませんが、マルチコート剤の3回塗布磨きで改善出来ないものは、コンパウンドの削る磨きでも改善出来ないと断言できます。

 

もう一点、コンパウンドの磨きと違う点があるのですが、コンパウンドには磨き易くする為と仕上がりを良くする為に「油分」が配合されておりますが、数ヵ月で蒸発する事により光沢などが減退する「磨き戻り」が多くのコンパウンド磨きでは起こります。

 

せっかく手間を掛けて仕上げても「磨き戻り」で二割程度が蒸発により品質が下がってしまいますが、マルチコート剤をウールバフの強い摩擦で浸透させる磨きが行えれば「磨き戻り」は発生しません。

 

この「磨き戻り」が無いという点がコーティング成分で磨く一番のメリットと言えます。

 

今回のお客様は磨きに対しての不信感があるので、一過性の誤魔化しがあるのではと心配していると思いますので、この「磨き戻り」が無いと言う事は、お客様にとっても施工を行った私にとっても心強いものであります。

 

今回の仕上がり具合と、その後の状態をみて納得が出来れば残りのボディ全体を磨きたいと言う事ですのでリキュウコートの実力が問われる施工となりました。

 

但し、全ての症状を磨き補修にて改善出来る訳では無いので、この点だけは間違いのない様にご理解下さい。

 

マルチコートと反応し強固な鏡面被膜が形成するミラーコート散布施工の写真

※ マルチコートと反応し強固な鏡面被膜が形成するミラーコート散布施工

 

削らない磨きで新車以上の光沢に修復された完成状態の写真

※ 削らない磨きで新車以上の光沢に修復された完成状態

 

今回の動画では、ワックスのお手入れによる弊害について解説しておりますが、今回の車の様に塗装に何らかの異常をきたす症状の多くは、ワックスのお手入れを繰り返し行っているケースが殆どと言っても過言では無いと思います。

 

分かり易く例えると今回の塗装の症状は、新車時から4年間一度も洗車を行わなくても、この様な雨染みだらけの状態にはなりません。

 

自然界の汚れの堆積では、この様な状態にはなりません。

 

元論、車を大事にする気持ちで撥水効果を絶やさない様に繰り返し使用している訳ですが、逆に不純物の堆積を強化している結果となってしまいます。

 

ワックスの特徴は、保護の役割が終えても塗装表面上に被膜として留まり続けるのが特徴であり一番の欠点です。

 

それにより、ワックスの繰り返しの使用では逆に塗装を痛める不純物の堆積に繋がってしまうのです。

 

役目を終えた保護被膜は単なる不純物・汚れでしかありません。

 

塗装表面上を汚れの堆積で長期間覆っていれば、塗装自体にも影響を及ぼしてしまいます。

 

不純物の被膜に様々な有害な物質が吸着し易くなり、強い撥水効果により水玉のような水滴として留まることにより、塗装自体にも悪影響を及ぼし結果的に塗装を侵食してしまいます。

 

これらの実情を知って頂きたく動画にて解説を行っております。

 

ワックスのお手入れの全てを否定するものではありませんが、ワックスを使用するのであれば定期的に古くなった被膜を除去する必要があります。

 

但し、定期的に古くなったワックス被膜を除去する事は容易ではありませんし、一般の方では困難な作業です。

 

これらの様な実情を知ってお手入れの選択をして頂ければ、お役に立つのではないかと動画にて解説をさせて頂きましたので最後までご視聴下さい。

 

新車時のコーティングが活かされた光沢が復活した完成状態の写真

※ 新車時のコーティングが活かされた光沢が復活した完成状態

 

このチャンネルでは様々な題材・素材を使いオリジナルコート剤の特徴である「塗装を削らない磨き」の能力をお見せし、色々な検証等を行っておりますので是非、他の動画もご覧下さい。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。