こんにちは、リキュウコートです。 #273

今回も動画の解説を行います。

 

今回の動画は2年前にお伝えした「雨ジミ除去」の動画をリメイク編集にてお伝え致します。

 

 

※ №206動画でご確認下さい。

 

今回紹介する施工は、ディーラーより依頼を受けた作業の模様をお伝えしております。

 

この車は、新車時に高額なガラスコーティングを施工しており、その後4年間に渡りマメにお手入れを行っている方の、几帳面さが内装にも表れているブラックパール塗装のベゼルです。

 

施工前の現状は、ボディ全体が白っぽくボヤケタ状態で、特に上面の塗装に関しては一面が雨染みに覆われている状態です。

 

塗装面が白ボケと雨染みで覆われたボンネットの写真

※ 塗装面が白ボケと雨染みで覆われたボンネット

 

持ち主の方はディーラーへ持ち込む前に、他店にて磨きの依頼を行った様ですが「磨きでの改善は無理」と断られた事により、今回の施工へと繋がった事情があります。

 

「磨きでの改善は無理」と断られた影響を受けた不信感により、ボンネットだけを磨いて様子が見たいとの依頼となりました。

 

そして、今回の施工に納得出来たら、残りのボディ全体を磨いて欲しいとの考えのようです。

 

その意味において、施工時だけの見栄えの良い仕上がりでは通用しない施工と言えます。

 

4年間、几帳面に手入れを行った結果がこの様な「白ボケと雨ジミ」に覆われてしまった原因は、塗装自体に不具合があり、汚れが吸着しやすく不純物が堆積した事も考えられます。

 

塗装表面の保護被膜に雨染みが焼き付いた状態の写真

※ 塗装表面の保護被膜に雨染みが焼き付いた状態

 

実際にこの車種においては幾度か磨き補修の依頼を受けましたが、塗装自体に問題があり不具合が生じるケースがありました。

 

しかし、今回の洗車後の撥水状態を見た事により、マメにお手入れしていた保護剤に問題があるように感じました。

 

定期的に使用していた、保護被膜の堆積により白ボケした状態になっていたのだと推測されます。

 

また撥水が強い保護剤により、保護被膜に水滴が長時間維持する事により雨染みが焼き付いたと考えられます。

 

それが原因であれば、保護被膜の堆積を除去すれば症状が改善すると思われますが、これまでの経験により不純物の除去だけでは解決しない事も予測が付きます。

 

塗装表面の除去を行っても、酸性雨などの影響から塗装自体を侵食してしまう可能性が高いのです。

 

施工前の見た目は非常に重症の雨染み状態でしたが、一点だけ希望が持てる点がありました。

 

それは、新車時にガラスコーティングを施工している点です。

 

一般の方が4年後の「白ボケと雨ジミ」状態を見れば、コーティング効果が失われた結果だと思われますが、品質が保証されるようなコーティング被膜は残っています。

 

コーティング被膜が残っていれば、リキュウコートの「マルチコート剤」であれば何とかなるという安堵が持てます。

 

強い摩擦で樹脂成分を浸透させるウールバフ磨きの写真

※ 強い摩擦で樹脂成分を浸透させるウールバフ磨き

 

ガラスコーティングであっても汚れは付きますし、手入れによって汚れの堆積も起こります。

 

それでは意味が無いと思われますが、コーティングの一番のメリットは汚れが除去し易い点です。

 

それに加えて、マルチコート剤は塗装表面の汚れ・不純物は除去しますが、塗装と同化したコーティング被膜は除去されない特性があります。

 

その上、マルチコート剤の樹脂成分が新車時のコーティング被膜に「食付く」為に、通常以上に浸透力が増す効果があります。

 

それにより、堆積した保護被膜の除去後に、塗装自体を侵食した雨染みを埋める事が出来るのです。

 

コーティング被膜が無い塗装にも浸透しますが、コーティング施工車の方が汚れの除去も容易で浸透力も増すという特徴があります。

 

これらの理由により、施工前に何とか改善出来るように思えました。

 

しかし、一般的に磨きで使用する研磨剤によるコンパウンドの磨きでは、固く固着した不純物とコーティング被膜との区別・堺が無い為に新車時のコーティング被膜を削り落とす可能性が高いのです。

 

元論、研磨剤はコーティング被膜に食付いて侵食した塗装を埋める事も出来ません。

 

それにより侵食した雨染みの底まで塗装を削って除去するしか方法がありません。

 

今回の動画では、これらの点について磨きを行う視聴者の方に理解して頂きたく動画を作成しました。

 

新車時よりも強固な被膜で完成した状態の写真

※ 新車時よりも強固な被膜で完成した状態

 

その他にも、磨き施工を行う上での「磨く材質の選択」の重要性を理解して頂く「磨き検」も行っておりますので最後までご覧下さい(手磨き・ウレタンバフ磨き比較)。

 

スポンジによる手磨きの写真

※ スポンジによる手磨き

 

マイクロクロスによる手磨きの写真

※ マイクロクロスによる手磨き

 

ウレタンバフ磨きの写真

※ ウレタンバフ磨きとウールバフ磨きの比較

 

次回は残りのウール磨きとウレタンバフの仕上げ磨きとミラーコート剤による最終仕上げについて解説を行いますので続きもご覧下さい。

 

このチャンネルでは様々な題材・素材を使いオリジナルコート剤の特徴である「塗装を削らない磨き」の能力をお見せし、色々な検証等を行っておりますので是非、他の動画もご覧下さい。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。