こんにちは、リキュウコートです。 #202

今回も動画の解説を行います。

 

今回の動画は、前々回の動画から使用しているレッドパール塗装のフェンダーパネルを使用して磨きの検証を行います。

 

 

※ №139の動画でご確認下さい。

 

今回は同じパネルを使って3回目の検証を行いますが、それには意味があります。

 

今回は、ギヤアクションサンダーを用いて傷除去磨きを行いますが、これまでの2回の検証では、ホームセンターにて一万円で購入できる、DIY用ランダムサンダーにて磨きを行い擦傷の程度が改善出来ましたが、今回は取り残した傷が何処まで改善出来るかの検証を行います。

 

施工前の損傷部(擦傷傷)の状態の写真

※ 施工前の損傷部(擦傷)の状態

 

リキュウコートの「マルチコート剤」は塗装を削らない磨きを謳っていますが、今回はコンパウンドの磨きでは考えられない磨き方を行い、塗装を剥がす事無く傷を埋める事が出来るのか?磨き傷や磨きムラの発生状態も検証する動画です。

 

この動画を観て貰えれば、不慣れな機械磨きでも大丈夫だと思って貰えると思います。

 

ご自身では試せない磨き方を、代わって私が磨きますので参考にして下さい。

 

※ 動画の最初に磨きを行う擦傷傷の状態

 

最初はパネル上部の擦傷ですが、クリヤー塗装を越えた傷になります。

 

その傷口に異物(白い塗料)が入り込んでいる為に目立ちます。

 

今回は傷口に入った異物の除去と、樹脂成分の浸透により何処まで埋める事が出来るのか?が見物です。

 

液剤自体に塗装を削る能力はありませんが、ウール素材(ウールバフ)による摩擦がありますので、全く研磨しないという訳ではありません。

 

そのウールバフの摩擦が繰り返しの磨きで剥がれるのか?検証します。

 

同じ個所を10回以上磨くので、それだけでもかなりの摩擦が生じます。

 

コンパウンドの磨きでは断言は出来ませんが、かなりの確率でクリヤー塗装は剥がれて来ると思われる磨きです。

 

苦し紛れのミラーコート剤を利用したウール磨きを行っている写真

※ 苦し紛れのミラーコート剤を利用したウール磨き

 

本来は、この様な無謀な磨きは私自身も行いませんし、推奨するものでもありません。

 

これを観て、少々の強い磨きを行っても塗装を削る事が無い事を証明する為の磨きです。

 

結果として完全な異物の除去は出来ませんでしたし、埋め切る事は出来ませんでした。

 

しかし、最初の損傷と比べると9割程度は改善出来たと思います。

 

この成果はランダムサンダーによる成果も大きいのですが、今回行ったギヤサンダーの回転運動のある摩擦の影響が最も影響があったと思います。

 

動画の2番目に磨く擦傷傷の状態の写真

※ 動画の2番目に磨く擦傷傷の状態

 

続いて下部の擦傷部の磨きですが、強い擦傷により相手側の塗料が焼き付いておりましたが前回までの磨きで7割程度が除去されました。

 

ランダムサンダーの特徴が欠点ではありませんが強制的な回転運動が無い為に、掻き取る能力に劣ります。

 

また損傷部の為に複雑な凹凸の為にランダムサンダーの磨きでは限界でした。

 

ギヤサンダーは回転運動があるので、取り残した塗料を2回の磨きで除去が出来ました。

 

但し、回転運動だけの成果ではありません。

 

エッジを立てて擦傷の塗料を掻き取る模様の写真

※ エッジを立てて擦傷の塗料を掻き取る模様

 

先程も凹凸がある複雑な形状で、通常ではあり得ない角度の磨きで除去しましたが、塗装を傷付ける事無く磨けた様子が動画でも確認できたと思います。

 

引き続き中間部分にある損傷部の磨きも同様で、凹凸の激しい磨きが困難な箇所を、先程の磨きの様にバフ・ポリッシャーを40度以上立てた状態の磨きでも、周辺部の塗装を傷付ける事や剥がす事無く磨く様子が判ると思います。

 

損傷が酷い為に全てを埋める事は難しいですが、通常ではあり得ない磨きを行っても重大な磨き傷や磨きムラを起こす事が無い仕上がりになる事を理解頂ければ、これからの磨きに対する恐怖心が薄れると思います。

 

但し、無謀な磨きを助長するものや推奨する為の検証では無いので、くれぐれも基本に基づく磨き方と無理をしない磨き方を心掛けて下さい。

 

コンパウンドの磨きでは無謀と思われるエッジを極端に立てた磨きの写真

※ コンパウンドの磨きでは無謀と思われるエッジを極端に立てた磨き

 

最後に説明したいのが、マルチコート剤は摩擦の作用を利用して、浸透を行い塗装表面の密度を高める磨きですが、摩擦熱・発熱を心配するコメントを頂きましたが、摩擦熱で浸透を行っている訳ではありません。

 

また、コーティング剤による磨きの為に、通常よりも摩擦係数は抑えられており滑り性が高まるので、コンパウンド等の磨きよりも発熱は抑えられます。

 

しかし、抵抗となるウール素材の摩擦は発生しますので、プレスラインやエッジ部等の塗装を削り易い箇所の磨きは、これらの事を考慮し控えた磨きを心掛けて下さい。

 

3回の磨きの検証により鏡面化したフェンダーパネルの写真

※ 3回の磨きの検証により鏡面化したフェンダーパネル

 

動画の最後に「オマケの仕上がり映像」として、撮影を終えてパネルを壁に立て掛けた映像を紹介していますが、パネルの鏡面光沢の模様が上手く再現出来ていたので追加で撮影しました。

 

この様に動画の撮影では光源の当て方により見え方が大きく変わるので大変難しく、今回の様に本番の撮影角度よりも、偶然にパネルを置いた角度が実物に近い見え方であったので急遽撮影しました。

 

今回の検証で3回目の仕上げを行った状態で、コート剤の「塗り重ね効果」もあり塗装の「塗り肌」が残った状態でも、鏡面磨きを行った様な光沢に仕上がった状態が確認できると思います。

 

これが、塗装を削らない磨きで塗装表面の密度が高まって見える現象です。

 

この仕上がりは研磨剤による磨きでは再現できない仕上がりです。

 

これがコーティング剤で磨く仕上がりの一番の特徴である事を紹介して終わりに致します。

 

是非、動画でご自身の目でご確認下さい。

 

塗り重ね効果により密度が高まり鏡面光沢になった状態の写真

※ 塗り重ね効果により密度が高まり鏡面光沢になった状態

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。