こんにちは、リキュウコートです。 #194
今回も動画の解説を行います。
今回の動画は、前回お伝えした動画の突然一面が傷だらけのバックドアパネルの傷除去磨きについて解説を行います。
予期せぬ傷だらけのパネルの出現に焦ってしまい、撮影に失敗していまい傷除去について一切お伝え出来なかったので、不十分ですが使える動画や画像を何とか編集して完成の模様までをお伝え致します。
詳しくは前回の動画・解説ブログを観て頂きたいのですが、概略の説明を行っておきます。
ディーラーから依頼を受けた、走行5千km・経年9ヶ月の売約済み中古車の納車前の磨きでした。
新車より9ヶ月の経年でしたので、傷やシミも無い状態で小奇麗に見える状態のブラックカラーの軽自動車です。
依頼を受けた段階でも、納車前に小奇麗に磨いて欲しいという説明のみであった為、疑う気持ちも一切なく作業に取り掛かりました。
いつもフロント部から磨き始めて側面部・後方面と磨いて行くのですが、後方のバックドアの磨きに入る時に傷だらけの状態に唖然とさせられました。
※ 目的不明の擦り傷だらけのバックドアの状態
洗車の段階でも水を散水して洗浄しているので全く気が付きませんでした。
説明の無い傷だらけのパネルに唖然としましたが、一番に動揺したのが予定の無い撮影になる事でした。
元々、後方面は光源の関係上、撮影が難しい為に普段から避けている場所でした。
決して上手な動画ではありませんが、一応は構成を考えて撮影を行っている事も重なり、どの様に撮影するかに戸惑いました。
※ 深い傷が混在する擦り傷の状態
この動揺に焦ってしまい、最初の工程のウレタンバフの磨きと、仕上げの為のウレタンバフの磨きのシーンしか満足に撮れていませんでした。
最初のウレタン磨き以降の仕上がり具合や、ウールバフ磨きを行うシーンが全て撮れていなかったのです。
原因は最初の撮影が始まり撮影が終わった時の停止ボタンが正しく押されていなかった事です。
停止されていない為に、次の撮影の準備部分までが撮影され、肝心な本番(磨き)撮影のスタートが停止ボタンを押す事により、全く撮影されずに準備部分だけが撮影されてしまったのです。
結局はこの繰り返しにより、間違いに気付くまでの6シーンを失ってしまいました。
前置きが長くなったので解説に入りますが、意味が分からない擦り傷ですが傷を除去する場合は、最初からウールバフを用いて傷除去磨きを行うのが本来ですが、動画を観る方の為にウレタンバフでの磨きを試みました。
ウレタンバフの磨きで何処まで除去出来るのかをお見せする為です。
いつもスポンジ磨きでは傷は消せませんと言っているので矛盾するようですが、この車はワックス系の保護剤で手入れしている様なので、幾分かの保護膜が存在していると思い、保護膜(不純物)を除去すれば、膜に入っている傷が消えると見越して磨きました。
その様子もまともに撮れていないのですが、一回目の磨きでは6割程度の傷は除去出来ました。
※ ウレタンバフ一回磨き後の傷が残った状態
全てがワックス被膜に入る傷ではありませんが、ウレタンバフでもコート剤の浸透は計られるので浅く細い擦り傷は埋める事が出来ました。
再度、コート剤を塗布して2回目のウレタン磨きを行い8割程度の傷は除去されました。
一見すると光沢成分が浸透している為に、全ての傷が消えた様に見えますが、2割程度の深い傷は残っています。
本当は、この現象を動画で伝えたかったのですが失敗してしまい結果のみの報告になりました。
※ 磨く前のバックドアの状態
※ ウレタンバフの2回磨き後の状態
残った2割の深い傷もウールバフの磨きで完全に除去出来ました。
最初からウールバフを用いて傷除去をすれば、最短・最少の労力で傷を消す事が可能ですが、ウレタンバフでどの程度の傷が消えるのかを見せたかったのです。
※ ウール磨きにより傷消し除去を行ったウレタン磨き前の状態
また、今回の様に汚れが少ない状態でも、ワックス保護被膜により多少ではありますが、傷に対しての緩衝の役割を果たしている事もお見せしたかったのです。
いつもワックスを否定する様な解説になってしまっていますが、保護被膜が緩衝の役割で直接塗装面に傷が入る事を和らげているのも事実です。
ワックス被膜だけではなく、ただの汚れ・不純物も同様の役割を果たします。
但し、柔らかな保護被膜が緩衝の役割を果たす一方では、傷が入り易いという面もある事も理解して使用する事が大事です。
磨く前に、塗装上の状態(メンテナンス方法・不純物)を推測・把握し磨き作業に望む事が、最短・最少の磨きが実現出来るという事を理解し修得して欲しい点です。
※ 無数に入ったスリ傷を完全に除去した完成状態
※ ボディ全体が違和感なく小奇麗に仕上がった状態
----- 2本目の動画解説 -----
今回の動画は2本立てになっており、2本目は取引先のディーラーの工場長さんが休日を使い、ポリッシャー・サンダーの「試し磨き」に来てくれた時の模様をお伝えしています。
この方は、リキュウコートの商品が完成する前からのお付き合いで、最初は磨き施工の依頼を貰っていた7年くらい前からの、お得意様であり商品を愛用してくれている方です。
これまでは、最少・最軽量のエアー式サンダーを導入して磨いてくれていました。
※ 圧縮空気で駆動するエアー式ダブルアクションサンダー
このエアサンダーでは新車から3年程度の経年汚れを除去しコート成分の浸透を図り、塗装をリフレッシュさせる目的で導入して頂いておりました。
手磨きよりも楽で早く誰でも事故無く磨きが出来るというコンセプトの磨きです。
しかし、誰でもが慣れて来ると、もっと上級の磨きが行いたくなるのが常です。
そこで動画配信を始めてから、余計に触発されたという事もあり、ステップアプを図り私が使用しているギヤアクションポリッシャーを試しに来てくれたという訳です。
また、DIYランダムサンダーにも興味があり、2種類のポリッシャーを試して貰いました。
※ 初めて扱うDIY用ランダムサンダーとウールバフ
※ 初めて扱うギヤアクションポリッシャーとウールバフ
商品特性も充分理解している方でもあり、全くの初心者という訳ではありませんが、今回のサンダー・ポリッシャーで磨くのは初めてですので動画で撮影させて貰いました。
いつも動画を観て扱い方も理解してくれているので、スムーズに磨きが行えました。
でも、初めての扱いに力が入り過ぎて動きが固い印象を受けました。
移動が少し遅いのでその点をアドバイスし、エッジを使った磨きについても手ほどきしたくらいで、普通に磨けているように見えました。
本人の感想でもありますが、エッジを使う磨きが少し分からないそうで、自分では意識しているつもりでも、私から見るとエッジを立てる角度が少ないように感じ、手を添えて角度を上げると驚かれておりました。
その結果、傷除去の浸透が全く違っていた事に、さらに驚かれておりました。
※ 初めてのギヤアクションでウール磨きを行った状態(左側)
私も動画を作成している時に、意識してポイントは示しているつもりですが、今回の試し磨きで私も教わる部分も多くありました。
私の場合は、頭で考える事無く、手・体が反応して勝手に動き磨きを行っているので、逆に理解や真似が難しいポインン等が分からないのが実情です。
そういった面でも、今回の試し磨きは気付かされる点が幾つも見つかり、今後の動画作製に役立てられる時間となりました。
後は、実践で徐々に慣れるだけなので心配はないと思います。
その後、私が仕事で使用しているギヤアクションポリッシャーを導入して作業を始めているとの報告を受けました。
これからも、動画を通して分かり易い解説に努めて行きたいと思っております。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
気になった方はサイトも覗いてみて下さい。